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2017年8月3日木曜日

クリチコが引退表明、ジョシュアとの再戦は消滅

 元ヘビー級統一王者のウラジミール・クリチコ(ウクライナ=写真)が3日、公式ウェブサイト上で引退を発表した。クリチコは11月、アンソニー・ジョシュア(英)とのリマッチが内定とも報じられたが、これにより両者の再戦はなくなった。

 クリチコは「私はアマチュアとプロのボクサーとして、夢見たすべてを成し遂げることができた。そして今、第2の人生についてスタートを切りたいと考えている」とファンに語り掛けた。

プロとアマで夢見たことをすべて成し遂げた

 1996年のアトランタ五輪でスーパー・ヘビー級金メダルに輝いたクリチコは同年プロデビュー。身長198cmと大柄な体格と恵まれた運動能力でたちまち頭角を現し、2000年にクリス・バード(米)を下してWBO世界ヘビー級王座に就いた。

 6度目の防衛戦でコーリー・サンダース(南ア)に敗れたが、06年にバードを下してIBF王座を獲得すると、15年まで足掛け10年にわたり王座に君臨、18度の防衛に成功した。この間にWBO王座も吸収し、11年にはWBA王者デビッド・ヘイ(英)との統一戦を制して3本のベルトを腰に巻いた。「試合が退屈」との批判も受けたが、兄のビタリとともに一時代を築いた。

ジョシュア戦は観衆9万人のメガファイトに

 15年11月、タイソン・ヒューリー(英)にまかさの敗戦を喫して王座を失うと、今年4月にロンドン五輪金メダリストのアンソニー・ジョシュア(英)に挑戦。この試合はロンドンのウェンブリー・スタジアムに9万人を集めたメガファイトとなり、ダウン応酬の激戦の末、クリチコが11回TKO負けを喫した。

 クリチコのマネジャーであるボンテ氏は「ウェンブリーでの素晴らしいファイトのあとで、ウラジミールにとってはとても難しい決断だった。しかし彼は十分なモチベーションが得られないなら引退したいと常に考えていた。これは正しい決断だと思う」と語った。

ジョシュアはプーレフと指名戦か

 ジョシュアを要するエディ・ハーン・プロモーターは11月11日、ラスベガスで両者が対戦に合意したとメディアに伝えたが、クリチコが引退を決意したため、この試合は消滅する。これにより、ジョシュアの次戦の相手はIBFの指名挑戦権を持つクブラット・プーレフ(ブルガリア)が有力となった。Photo/SUMIO YAMADA