2017年8月5日土曜日

赤穂亮が逆転の9回TKO勝ち、日本バンタム級V1

 日本バンタム級タイトルマッチが5日、後楽園ホール「ダイナミックグローブ」のメインイベントで行われ、王者の赤穂亮(横浜光)が挑戦者1位の齊藤裕太(花形)に9回1分13秒TKO勝ち。初防衛に成功した。試合の模様はCS放送日テレG+で13日14時~17時で放送される。また動画サイト「A-sign.Boxing.com」でも13日20時から配信。

 2度の世界挑戦を経験し、WBOバンタム級8位、IBF同級12位にランクされるキャリア豊富な赤穂に、タイトル初挑戦の齊藤が挑んだ。試合はジャブの差し合いでスタート。齊藤のジャブがなかなかタイミングがいい。スピードとパワーで上回る赤穂はビッグパンチを強振せず、戦前の言葉通り距離をとったボクシングを心がけているように見えた。

 赤穂は3回、ややペースアップ。しかし、攻めて出たところで齊藤のカウンターが決まって、赤穂の足元がグラリ。畳みかけようとする齊藤に赤穂がしがみつき、ここは何とかクリンチで逃れた。

齊藤のカウンターが5回に炸裂、赤穂はまさかのダウン

 赤穂はダメージから回復すると、4回にすぐさま反撃、力強い左フックを決めると、続けて右、左ボディーで齊藤を追い込む。5回にも赤穂の猛打が炸裂し、左目上部を負傷した齊藤はガードを掲げて何とか耐えるのが精いっぱいだ。

 しかし、赤穂がローブローで減点1を食らった直後、齊藤の左フックが炸裂。赤穂がフラフラになると、齊藤に押しつぶされるように赤穂が倒れ、主審がダウンを宣告した。5回を終わっての採点は48-45×2、47-46で齊藤がリードした。

後半は赤穂が冷静さを取り戻してストップ勝ち

 ダウンと減点でリードを許した赤穂だが、ここから右ストレートを軸にしっかり立て直した。6、8回に左フック、右ストレートを決めて齊藤を追い詰めると迎えた9回、赤穂が強烈な右を打ち下ろし、齊藤が赤穂の身体にしがみついたところで主審が試合を止めた。

 赤穂は31勝19KO2敗2分。「5回の途中採点を聞いて焦った。セコンドの声とドネア、下田さんの顔を見て落ち着くことができた」とほっとした表情を浮かべた。初TKO負けの齊藤は10勝7KO8敗3分。

正木は一瞬ヒヤリも無傷の8連勝

◇S・フェザー級8回戦
正木脩也(帝拳)[KO3回2分28秒]プティポーン・サイトーンジム(タイ)
 日本S・フェザー級8位の正木は2回、左ボディを効かせて、追い打ちをかけるとプティポーンがダウン。立ち上がったプティポーンに対し当然フィニッシュを狙ったが、ここでタイ人の左カウンターがヒット。正木がグラリを揺れ、プティポーンが一気に勢いづいた。しかし、正木は冷静に立て直すと、3回に右ストレート、左ボディを決めてプティポーンをキャンバスへ。カウント中にタオルが投入された。正木はデビューから8連勝(4KO)をマーク。プティポーンは8勝2KO2敗1分。

入口が高橋との接戦を制す

◇S・バンタム級8回戦
入口裕貴(エスペランサ)[2-1(77-75×2、75-77)]高橋竜平(横浜光)
 日本バンタム級12位の高橋はいつも通りよく動き、先手で仕掛けるテンポの速いボクシング。入口も巧みに高橋を追いかけ、左ボディブローを打ち込み、高橋の得意な出入りの速いボクシングを許さない。高橋は盛んにフェイントをかけながら旺盛な手数で攻めたが、徐々に入口の圧力が効いてきた印象。5回に入口が右を決めて高橋を後退させ、攻め立てるシーンを作った。ダメージがありそうな高橋は、6回から再び足を使って流れを引き戻そうと試みた。入口は引き続き前に出てアッパーとボディ攻めで高橋にダメージを与えたが、高橋の右もよく決まって予断を許さない。試合は激闘となり、最終回は高橋が優勢だった。ランカー撃破の20歳、入口は8勝4KO1敗1分。高橋は11勝3KO3敗1分。

◇60.0キロ8回戦
柳達也(伴流)[3-0(77-75、78-75、78-74)]野口将志(一力)
 日本ライト級8位の野口と日本同級11位の柳はともにスイッチを多用するボクシング。連敗中の野口は3回に右ストレート、右アッパーを決めてチャンスを作った。柳は4回に接近戦でショートパンチを決め、5回は互いに右ストレートをヒットし、野口が左目上部をカット。後半戦は野口が単発でクリーンヒットを決めるシーンがあるものの、柳がショートパンチを効果的に決めてポイントをピックアップ。軍配は柳に上がった。柳は13勝4KO5敗1分。野口は土屋修平、細野悟戦に続き3連敗で12勝6KO8敗1分。

◇バンタム級8回戦
大塚隆太(鴻巣茂野)[引き分け0-0(76-76×3)]若松竜太(勝又)
 日本王座に2度挑戦している日本S・フライ級12位の大塚が2年5か月ぶりに復帰した若松と対戦。ジャブの差し合いで優勢に立つ大塚は2回、右を打ち込んで若松をキャンバスへ。スリップ気味のダウンでダメージのない若松は3回に反撃、ボディ攻撃を軸に大塚を後退させた。その後は若松が前に出て、大塚がカウンター、コンビネーションで迎え撃つ展開。大塚は有効打で上回ったがいま一つ元気がなく、若松も圧力をかけきれずドロー決着となった。大塚は16勝6KO10敗3分。若松は9勝6KO12敗1分。

◇54.0キロ6回戦
千葉開(横浜光)[3-0(59-58、60-54、60-53)]定常育郎(T&T)

◇バンタム級6回戦
神谷治昭(帝拳)[KO3回2分10秒]バンチャー・サイトーンジム(タイ)