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2018年3月3日土曜日

WBO1位の伊藤雅雪 “世界前哨戦”に9回TKO勝ち

 WBO・S・フェザー級1位でWBOアジアパシフィック同級王者の伊藤雅雪(伴流)が3日、後楽園ホール「ダイナミックグローブ」のメインに登場。ライト級10回戦で、フィリピンS・フェザー級10位のベルゲル・プトン(比)に9回1分56秒TKO勝ち。“世界前哨戦”と位置付けられた一戦を突破した。

 伊藤は左のリードで様子を伺いながら右を打ち込み、プトンに圧力をかけた。初回終盤、離れ際に伊藤が右を打ち込むとプトンがグラリ。ここはゴングに救われたが、伊藤が早くも試合をコントロールし始めた。

 伊藤は3回以降、コンビネーションでプトンを攻め、右ストレート、右アッパーなどでダメージをあたえていく。伊藤は再三、右を当てたが、プトンはタフ。7回に左フックでプトンがダウンするが、立ち上がった姿にダメージは感じられなかった。

 プトンのタフネスぶりに判定が見えてきた9回、伊藤が右を決めるとプトンがグラリ。ダウンしたプトンに主審がTKOを宣告し、ようやく試合が終わった。

 現在WBO世界S・フェザー級王者はワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)。ロマチェンコが王座返上の可能性があり、王座が空位となれば1位の伊藤に王座決定戦出場のチャンスが巡ってくる。

 伊藤は23勝11KO1敗1分。「チャンスが見えているという中で欲をかきすぎた。世界チャンピオンに間違いなくなれるような実録をつけないといけないと反省した。死に物狂いで今年はがんばる」。3月1日に防衛戦を行ったIBF世界S・バンタム級王者、岩佐亮佑(セレス)のスパーリングパートナーだったプトンは17勝8KO10敗。

◇52.5キロ8回戦
戸部洋平(三迫)[TKO5回1分35秒]長井一(ワタナベ)

 日本S・フライ級7位で元日本王者の戸部と、日本同級10位の長井が激突。初回早々、戸部の左フックで長井がダウンするという幕開け。ここを懸命にしのいだ長井は、2回にも右アッパーを浴びて足にくるという苦しい展開ながら、右ストレートをヒットして勝負をあきらめない。

 戸部は4回、打ち終わりに右を合わせて2度目のダウンを奪うと、あとのない長井は5回に勝負をかけて前へ。そこに戸部の右カウンターが決まり、長井が前にめりに崩れると、主審が即ストップ。タオルも投入された。戸部は13勝9KO2敗1分。ダウン後によく奮闘した長井は15勝5KO10敗2分。

◇S・フライ級8回戦
江藤光喜(白井・具志堅S)[TKO3回1分30秒]マルソン・カベラ(比)

 WBC4位など3団体で世界ランキング入りしている長身の江藤は初回から、小柄なカベラに対して右ストレート、左フック、左ボディブローでアグレッシブに迫った。カベラも思い切り振ってくるので見ていて怖いが、江藤はお構いなしだ。

 江藤は2回に左ボディを効かせ、さらに右アッパーをみぞおちに打ち込んで最初のダウンを演出。3回に右を打ち込んでカベラをキャンバスに転がすと、最後は懸命に打ち返してきた比人を左フックで沈めてTKO勝ちした。江藤は15年11月の世界初挑戦失敗後、5連勝をマーク。戦績は22勝17KO4敗1分。「2月に30歳になておじさんボクサーの仲間入りをした。おじさんボクサーは世界チャンピオンになります」とあいさつした。カベラは16勝5KO16敗1分。

◇L・フライ級8回戦
多田雅(TI山形)[引き分け1-0(77-76、76-76×2)]大野兼資(帝拳)

 日本L・フライ級7位のサウスポー大野が圧力をかけるが、多田は2回に右を立て続けに決めて優勢。大野は3回、さらに前に出て多田にロープを背負わせるものの、多田が冷静に反撃。上下に打ち分け大野にダメージを与えた。多田はその後も右カウンターで大野を迎撃し、中盤は接近戦でも優位に立つ。

 劣勢の大野は6回から身体をぶつけて距離をつぶし、ボディ攻撃に活路。頭をつけてしつこくボディを打ち、何とかドローに持ち込んだ。多田は14年1月、大平剛(花形)と日本ミニマム級王座を争って敗れて以降、3戦して1敗2分。戦績は11勝7KO5敗3分。大野も昨年7月の負傷ドローに続く引き分けで11勝6KO2敗2分。

◇ウェルター級8回戦
豊嶋亮太(帝拳)[KO3回2分30秒]ロンナキット・ブントゥリー(タイ)

◇S・バンタム級8回戦
堀池雄大(帝拳)[3-0(77-75、78-74、79-73)]藤岡飛雄馬(宮田)