WBO1位の伊藤雅雪 “世界前哨戦”に9回TKO勝ち
2018年3月3日 21時28分
2018年3月3日 17時43分
3月3日カルッツ川崎「ホープフルファイトvol.27」のメインイベント、日本フライ級タイトルマッチは、王者の黒田雅之(川崎新田)が1位挑戦者の長嶺克則(マナベ)に3-0判定勝ち。3度目の防衛に成功した。スコアは95-94、96-94、96-93。
日本2階級制覇王者の黒田は世界挑戦経験もあり、現在の世界ランキングはWBA2位、WBC9位、IBF8位、WBO10位。評価の高い新鋭、タイトル初挑戦となる長嶺との対戦は、チャンピオンカーニバル屈指の好カードだった。
スタートから両者は競り合った。ジャブの差し合いはほぼ互角。初回はリーチのある黒田がやや優勢に見えたが、長嶺は2回にペースアップし、打ち終わりに右ストレート、左フックを合わせていく。どちらかが明確に獲得したというラウンドはなく、5回を終わってのスコアは48-47×2で黒田、もう1者が48-48をつけた。
わずかに劣勢の長嶺は6回に圧力をかけて手数を増やし、両者の攻防は接近戦に。打ち合いは五分だ。
7回に黒田が右を痛打し、長嶺はやや疲れてきたのかと思われた8回、左から右の返しを炸裂させて黒田をキャンバスに沈めた。ここで一気に仕留めたい長嶺だったが、ダメージのある黒田も反撃。右を長嶺に打ち込んだ踏ん張った。
9回は黒田が盛り返してポイントを獲得。最終回は長嶺が右で黒田にダメージを与えるが、タフな黒田も前に出て譲らず、終了のゴングを聞いた。
3度目の防衛成功の黒田は29勝16KO7敗3分。長嶺は現世界王者の拳四朗(BMB)戦以来の黒星で14勝10KO2敗1分。マナベジム初の王者誕生はならなかった。
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