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比嘉大吾の王座はく奪 V3戦で痛恨の計量失格

2018年4月14日 15時50分

 WBC世界フライ級チャンピオンの比嘉大吾(白井・具志堅S)が14日、あす15日に控えた3度目の防衛戦の計量に失格。王座をはく奪された。日本ボクシングコミッションによると、日本人選手が世界タイトルマッチで計量失格になるのは初めてのこと。

1回目の計量後、比嘉に話しかける具志堅会長

 ホテルグランドパレスに激震が走った。2日前からかなり減量がきつそうに見えた比嘉は午後1時10分に秤に乗ってリミットを900グラム超過の51.7キロ。午前中の仮計量でもオーバーは900グラム。まったく落ちていなかったことから、2時間の猶予を与えられてもかなり厳しいと予想された。

 報道陣が不安な表情を浮かべる中、午後2時40分、JBCの安河内剛・本部事務局長が比嘉の計量失格と王座はく奪を報告。比嘉は現れず、具志堅用高会長が「あっちゃいけないことになった。みなさん、ファンには大変申し訳ありません。(努力はしたが)本人は汗がひとつも出ません」と頭を下げた。

 比嘉陣営と挑戦者のクリストファー・ロサレス(ニカラグア)陣営が関係者をまじえて協議し、あすの試合は行う方向で合意。比嘉は15日朝8時の時点でリミットの10ポンド(4.5キロ)超の122ポンド以内が義務付けられた。これが守られない場合、試合は行われない。また、比嘉のコンディションによっても中止になる可能性があるという。

具志堅会長は「汗がひとつも出ません!」と説明した

 試合が行われた場合、ロサレスが勝利すればタイトル獲得となる。比嘉の勝利、引き分けだと王座は空位のまま。比嘉がKO勝ちすれば、デビューから16連続KO勝利となり、連続KOの日本記録更新となるが、素直に歓迎できない事態となってしまった。

 減量失敗の要因は、筋肉量の増加や試合間隔が2カ月半しかなかったことなどが考えられるが、はっきりしたことは分かっていない。

 ロサレスは「これは私たちにとってチャンス。(試合時に体重差があったとしても)リスクだとは思っていない。私は順調に回復して力強い。できればあすは試合をしたい」とコメントした。

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