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清水聡が河村真吾を4回TKO OPBFフェザー級V3 

2018年8月17日 20時04分

 OPBFフェザー級タイトルマッチが16日、後楽園ホール「フェニックスバトル」のセミで行われ、チャンピオンの清水聡(大橋)が挑戦者10位の河村真吾(堺東ミツキ)とのサウスポー対決に4回2分43秒TKO勝ち。3度目の防衛に成功した。

清水は力の差を見せつけて4回にフィニッシュ

 清水はロンドン五輪銅メダリストで世界ランキングはWBCとIBFで6位。挑戦者の河村は「前半で決着をつける」との言葉通り、アグレッシブなスタートを切った。左ストレート、右フック、ボディブローと惜しみなく繰り出し、清水の右目周辺が赤くはれた。ラウンド終盤、河村の左が清水の顔面をとらえ、会場が沸いた。

 しかし河村の見せ場は初回だけだった。清水は2回、ググっと圧力を強め、右フック、左ストレートをカツン、カツンと河村に打ち下ろしていく。正確なヒットに、河村は下がり始め、顔面にもダメージ。終盤は河村が反撃してして打ち合うが、形勢は一気に清水に傾いた。

 以降も清水は圧力を弱めず、河村は接近戦の攻防を強いられ、顔面がどんどん変形していく。フィニッシュは4回、河村が力を振り絞って前に出たところに清水の左カウンターが炸裂。立ち上がった河村に、清水はボディアッパーを打ち込み、ロープにくぎ付けにして連打すると主審が河村を救った。

 清水はデビューから7連続KO勝利をマーク。「世界チャンピオンになって(地元の岡山県)総社市でパレードをしたい」と目標を掲げた。大橋秀行会長も「チャンスがあれば」と世界挑戦にゴーサイン。河村は15勝8KO5敗1分。

溜田は持ち前の強打を炸裂させた

◇58.0キロ8回戦
溜田剛士(大橋)[KO2回1分33秒]アリエフ・プレイダー(インドネシア)

 日本フェザー級12位で日本ユース同級王者の溜田はジャブ、右ストレートでベテランのプレイダーに迫った。プレイダーは左右のフックで対抗したが、2回に溜田の左ボディがドンピシャで決まるとダウン。辛うじてたちがったが、左ボディ、左フックで追撃するとキャンバスにうずくまって10カウントとなった。溜田は18勝16KO3敗2分。プレイダーは30勝12KO30敗1分。

中嶋(右)はデビューから5連勝をマーク

◇バンタム級8回戦
中嶋一輝(大橋)[TKO6回終了]藤岡拓弥(VADY)

 芦屋大出身のホープ、サウスポーの中嶋が初回は強打を連発し、藤岡を防戦一方に追い込んだ。中嶋は2回以降、頭を下げて前に出る藤岡にやや手を焼きながらも、左ボディで藤岡にダメージを与え続けた。6回にスパートしダウン寸前まで追い込むと、この回終了時に藤岡陣営が棄権を申し出た。中嶋はデビューから5連勝(4KO)。藤岡は8勝1KO9敗1分。

◇フェザー級8回戦
中澤奨(大橋)[TKO3回2分28秒]アーマド・ラヒザブ(インドネシア)

 大阪帝拳から大橋ジムに移籍した元アマ全日本王者の中澤奨は初回、長身のラヒザブから左ボディブローでダウンを奪い、3回に右ストレートで2度ダウンを追加してフィニッシュした。大阪帝拳ジムの大先輩である辰吉丈一郎と友人の寿以輝が見守る中、移籍初戦に勝利の中澤は11勝5KO2敗。ラヒザブは6勝3KO6敗1分。

 また、今年1月に発足した新潟県十日町の大翔ジムがプロ初陣を迎え、プロ第1号の小林秀己はウェルター級4回戦で同じくデビュー戦の三木田淳(横浜光)に1回2分47秒TKO負け。初陣飾ることはできなかった。

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