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花形冴美が“5度目の正直”IBF女子世界王座獲得

2018年9月29日 22時01分

 IBF女子世界アトム級王座決定10回戦が29日、後楽園ホールのメインで行われ、OPBFミニマム級王者の花形冴美(花形)が元WBCミニマム級王者の黒木優子(YuKOフィットネス)に2-1判定勝ち。5度目の挑戦で悲願の世界タイトルを獲得した。

右を決める花形(右)、持ち前の馬力を生かした

 花形はこれまで世界に4度挑戦して2敗2分と惜しくも届かず、今回の王座決定戦に悲願の世界ベルト獲得をかけた。昨年12月、小関桃に敗れて5度防衛した王座から陥落した黒木はクラスを下げて2階級制覇を狙った。

 両者は13年に2度対戦して花形の1勝1分。3度目の対戦も花形が低い姿勢からチャンスをうかがい、サウスポーの黒木が足を使いながら左を狙う展開。パワーで上回る花形が2回からプレスを強め、3回には右フックで黒木をロープまで飛ばした。

 中盤は接戦。花形はよく動いて黒木に的を絞らせず、機を見て一気に距離を詰めてパンチを繰り出した。黒木の左ストレート、右フックが決まるシーンもあり、甲乙つけがたいラウンドが続く。

 終盤に入ると黒木も攻勢を強め、クリンチやもみ合いが増えた。読み上げられた採点は96-94×2で花形、96-95で黒木。前に出た花形が接戦を制し、悲願の世界タイトルを獲得した。

インタビューで感極まる花形、努力が実った

 花形はリングネームをもらった花形進会長と同じ5度目の挑戦で世界タイトルを獲得。採点が読み上げられたあとは、花形会長を肩車して喜びを表した。

 涙、涙の33歳、花形は「これからも強い選手とやって女子ボクシングを盛り上げたい」。戦績は15勝7KO7敗4分。敗れた27歳、黒木は18勝6敗1分。

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