2018年11月7日水曜日

兄弟4団体独占へ 井上拓真がWBC暫定王座決定戦

 WBCバンタム級4位の井上拓真(大橋)が12月30日、大田区総合体育館で同2位ペッチ・CPフレッシュマート(タイ)とWBC同級暫定王座決定戦に挑む。これにより、3団体の王者が出場しているトーナメント「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ」(WBSS)バンタム級で優勝候補と目されるWBA王者の兄、尚弥と兄弟でバンタム級4団体の王座を独占する可能性が出てきた。

 井上家が野望に大きく前進した。現在、兄の尚弥はWBSS準々決勝を突破し、準決勝でIBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)との対戦が決定。WBO王者ゾラニ・テテ(南ア)も準決勝に進出しており、優勝すればWBA、IBF、WBOの3冠を自動的に手にすることになる。

 WBCバンタム級は、1位ノルディ・ウーバーリ(仏)と3位ルーシー・ウォーレン(米)による王座決定戦が12月に行われると発表されているが、この試合が実現するかは不透明な状況。JBCによると、ウーバーリvsウォーレンが12月30日までに行われない場合、WBCは拓真vsペッチを王座決定戦に承認する方針だという。

 16年12月に決まったWBOバンタム級王座挑戦を右拳の骨折でキャンセルした拓真(12勝3KO無敗)は「2年間悔しい思いをしてきたので、やっときたかという気持ち」と話した上で「この2年でスタミナもついたし、バンタム級の体にもなった。必ず獲れる自信がある」と抱負を述べた。

 ペッチは48勝33KO無敗の戦績を誇る長身サウスポー。拓真はすでにスパーリングで「入り方を意識して練習している」とペッチ対策に着手している。来週は恒例の熱海合宿で走り込み、ペースを上げていく予定だ。

 兄弟で4団体制覇については「もともと同じ階級ではなかったので、こうなるとは思っていなかった。これも運命ですね」と拓真。もし兄弟で4団体を制すれば、2008年にヘビー級4団体制覇を達成したビタリ&ウラジミールのクリチコ兄弟以来の快挙となる。