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異色のリングドクター 田中将大あすデビュー戦「脳がゆれることも楽しみたい」

2019年2月5日 15時13分

 脳外科医のリングドクター、田中将大(川崎新田)があす6日、後楽園ホール「DANGAN」でデビュー戦に挑む。試合はミニマム級4回戦で、瀬下雄介(協栄)とのデビュー対決。2人とも前日計量に合格した。

あすミニマム級4回戦でデビューする田中

 29歳の田中は2015年から日本ボクシングコミッションのリングドクターを務め、月に2度程度のペースで試合会場に足を運び、選手の健康状態をチェックしたり、カットした傷を縫合したりしてきた。

 リングサイドから試合を見て、選手が戦う姿に心を奪われていたところ、リングドクターの上司から「ボクシングをやったら、手術をもっと教える」と言われたことをきっけに、思い切ってボクシングを始めた。1年半にわたってトレーニングを積み、17年にプロテストに合格。現在の目標は「選手の気持ちに寄り添うリングドクターになりたい」だ。

 実際にボクシングを始めてみて、選手の気持ちが少しずつ分かるようになってきたという。たとえばカットした選手が医者にどのように処置してほしいか、自身がカットを経験して理解が深まったという。

 今回、初体験の減量もしかりで、「尿の量、脈拍の上下、皮膚のツルゴール(弾力性)を確認し、身体の水分量がどうなっているかを判断して水分を摂ったり、食事を変えていったりするのが楽しかった。自分の体で実験して、今後は医師の立場から選手にアドバイスすることもできると思う」と語る。

 デビュー戦への意気込みを問うと「こんな機会を与えられるリングドクターはいないので、リングという舞台を存分に楽しみたい。自分の脳が揺れることも、脳外科医として楽しみたい」と回答。得意のファイタースタイルでデビュー戦勝利を目指す。

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