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内山、ダウン喫するも判定でV8

2013年12月31日 22時12分

 大田区総合体育館のメインイベント、WBA世界S・フェザー級タイトルマッチは、王者の内山高志(ワタナベ)が挑戦者4位の金子大樹(横浜光)を3-0の判定で下し、8度目の防衛に成功した。スコアは3者とも117-110。金子は10回に内山からダウンを奪ったが及ばなかった。

内山が8度目の防衛に成功
金子に強烈な右を打ち込む内山(右)

 緊張感のあるいい幕開けだった。積極的に攻めたのは金子。3回からピッチを上げて攻め、いいジャブと右を打ち込み、4回には右をかぶせて内山にダメージを与えたように見えた。しかしチャンピオンは冷静だ。前のめりの金子を足を使ってさばきながらジャブ、左フックを合わせてポイントを着々とピックアップ。3回に挑戦者の右目を切り裂き、6回ごろから金子の顔は腫れが目立つようになってきた。

 劣勢の金子は8回にワンツーを続けて内山に迫った。内山は冷静に対処しているが、チャレンジャーは闘志をむき出しにして王者に迫る。迎えた10回、金子はジャブで内山にロープを背負わせると、渾身の右カウンターを打ち込み、安定王者からダウンを奪ってみせた。会場が大きくどよめく。内山が苦笑いを浮かべて立ち上がる。金子は当然ラッシュを仕掛けるが、内山はここをしっかりこらえた。

 金子は11回もノックアウトを狙って仕掛けていったが、逆に内山が左右の連打をヒットさせて金子を追い込んだ。最終12回、内山は無理にKOを狙わず、ここでもしっかりポイントを取って逃げ切った。結局、金子のとったラウンドは4回と10回のみではあったが、金子の奮闘が試合を盛り上げたのは間違いない。「金子は強かった。勉強になった」とは内山。世界戦初の判定決着となったが、顔は最後まできれいだった。

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