『ワッサーマン・ボクシング』解体後、カッレとニッセのザウアーランド兄弟が起ち上げた『MFプロ』。その新興プロモーション主催の興行が現地時間29日に英国ロンドンのヨーク・ホールで行われ、メインイベントのIBFスーパーフライ級挑戦者決定戦ではIBF5位のシコ・ンコソーレ(南アフリカ/114.5ポンド)がIBF6位で元WBCフライ級王者のチャーリー・エドワーズ(英国/114.8ポンド)に12回判定勝利。ンコソーレが挑戦権を手にした。スコアは116-113、116-112、117-111の3-0。

WBCフライ級王者だった2019年、フリオ・セサール・マルティネス(メキシコ)と分の悪いノーコンテストとなった初戦を経て、WBCからの再戦指令を減量苦を理由に回避し、王座返上したことで自ら評価を下げたエドワーズ。この日は久しぶりに陽の目を浴びる一戦だった。トレーナーはリバプールのスミス4兄弟の次兄スティーブンが務める。
試合は英国デビュー戦となるンコソーレとエドワーズによる左の差合いでスタートした。2ラウンドにンコソーレがジャブ、ボディーを当てると3ラウンドも右を好打し、パンチをまとめて明確なポイントをあげる。さらにンコソーレは4ラウンドも右フックをヒットするなど序盤を優勢に進めた。
左眼周辺を腫らし始めたエドワーズはンコソーレの長くシャープな左に苦戦しながらも懐に入り左ボディーを狙うなど活路を探る。終盤、逆転を狙うエドワーズがパンチをまとめると歓声があがったが、有効打は決して多くはない。最終回、積極的に手を出すエドワーズは拍子木が鳴ると両手をあげて勝利をアピールしたが、判定はンコソーレ。王者ウィルバルド・ガルシア(メキシコ)への指名挑戦権を得た31歳のンコソーレは22勝13KO3敗とし、33歳のエドワーズは21勝7KO3敗。
■コリーの全勝記録途絶える
セミファイナルはWBAの新興地域団体、WBAコンチネンタル欧州スーパーウェルター級王座決定戦。ダン・タワード(英国/153.4ポンド)がジャック・コリー(英国/153.4ポンド)と10回引き分けに終わった(96-94、94-96、95-95)。
右手を前に出すサウスポーのタワードに対し、全勝オーソドックスのコリーというマッチアップはお互いにクリーンヒットの少ないジャッジ泣かせの攻防でラウンドが進んだ。中盤に入ると長いジャブを軸に右ボディーを混ぜ、手数で流れを引き寄せようとするタワードだったが、コリーもしっかりとパンチを外し、いきなりの右で対抗する。
6ラウンド、コリーの右でバランスを崩したタワードは、8ラウンドに浅くワンツーをヒット。9ラウンド、上下へ打ち分けてハッキリとポイントを獲ったタワードは最終回、安全運転するかのように距離を取ってゴングを聞いている。やや分のいい印象だった24歳のタワードは8勝6KO1敗1分。28歳のコリーは9勝6KO1分となり、全勝ストップ。

