“バム”ロドリゲスKOで3階級制覇 バルガスのサイズに押され気味のペース一転、左で倒す

現地時間13日、米国アリゾナ州グレンデールにあるデザート・ダイヤモンド・アリーナにてWBA世界バンタム級タイトルマッチが行われ、挑戦者でWBA、WBC、WBOの前統一スーパーフライ級王者、ジェシー・ロドリゲス(米国=帝拳/117.6ポンド)がチャンピオンのアントニオ・バルガス(米国/117.6ポンド)に6ラウンド1分15秒KO勝ちし、新王者となった。

バルガスを沈めバンタムに進軍したバム Sumio Yamada

いつものようにサウスポーのロドリゲスは積極的にジャブを突き、対するバルガスは右をジャブのように使いながらペースを引き寄せようとする。2ラウンド終了間際にはバルガスがロドリゲスをロープに詰めてパンチをまとめると歓声があがった。序盤は体格をうまく活用して接近戦を挑み、コンパクトなパンチでロドリゲスに肉薄したバルガスだったが、迎えた5ラウンド20秒過ぎ、ロドリゲスの左フックがアゴに入って王者はダウン。ややフラつきながら再開に応じ、ロドリゲスの追撃に懸命に反撃してこのラウンドはしのいだ。

しかしリズムに乗ったロドリゲスは6ラウンドも左を好打するなど攻勢を強める。そして1分過ぎ、ショートの左ストレートがアゴに入りバルガスは右膝をついて横倒しに。仰向けになった王者にクリス・フローレス(米国)レフェリーが10カウントを数え上げて終了。ロドリゲスが3階級制覇を達成した。

26歳のロドリゲスは24戦全勝17KO。29歳のバルガスは19勝11KO2敗1分1無判定。バルガスは昨年7月の比嘉大吾(志成)戦以来の試合だったが、2度目の防衛はならず無冠となった。

■再戦も熱闘、“ポポカ”カルデナス制す

セミファイナルのWBC米大陸スーパーバンタム級タイトルマッチはダイレクトリマッチ。王者でWBC18位のアルツロ“POPOCA”カルデナス(メキシコ/122ポンド)とWBC28位ジョーダン・マルティネス(米国/122ポンド)戦は10回判定でカルデナスが勝利し、王座を防衛した。スコアは100-90、98-92、97-93の3-0。

2月、エドゥアルド・ヌニェス対エマヌエル・ナバレッテ(ともにメキシコ)の統一戦アンダーカードで対戦し、三者三様の10回引き分けだった両者。ゴング直前にラウル・カイズJr(米国)レフェリーからグローブをタッチするよう伝えられたもののマルティネスは拒否し、コーナーにきびすを返すとレフェリーは「スポーツマンシップに則るように」とマルティネスの手を引き中央で両者のグローブ・タッチを強要する珍しい場面で幕を開けた。

ゴング直前のひと悶着もあり初回から激しい打撃戦となったが、ディフェンス力の差もあってやや王者優勢で試合が進んだ。終盤に入っても決定的な場面こそないものの両者懸命に手を出し続けてゴング。パンチの的確さで勝ったカルデナスが返り討ちし、初戦同様熱のこもったフルラウンドだった。昨冬、那須川天心(帝拳)のスパーリングパートナーとして来日した経験を持つ25歳のカルデナスは18勝9KO2分。23歳のマルティネスは16勝15KO1敗1分。

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