現地時間20日、英国のサウサンプトンにあるセント・メリーズ・スタジアムにてクイーンズベリー・プロモーション主催興行が行われ、メインイベントではWBCスーパーフェザー級暫定王座決定戦が開催。同級シルバー王者で1位のマイケル・マグネシ(イタリア/129.3ポンド)と同級2位ライアン・ガーナー(英国/129.1ポンド)による対戦は12回判定でガーナーが勝利を収めた。116-112、118-110、119-109の3-0。

正規王者のオシャキー・フォスター(米国)がコンスタントに防衛戦をこなす現状をよそに開催された一戦。ここまでWBCインターナショナル、英国、欧州、英連邦とベルトを手にしながら順調にステップアップしてきたガーナーは大歓声に押されるように積極的にパンチを出していった。マグネシも負けじと左右フックで応戦。2ラウンドも頭を着けながら白熱した打ち合いとなり、一進一退のまま中盤に入った。
5ラウンド、ガーナーの右ストレートでマグネシは体をよろめかせるものの左右フックを上下に返す。徐々に両者のスピードが落ち、揉み合いが増えていく展開になり、9ラウンド開始直後、キーラン・マッキャン(英国)レフェリーから両者に対しクリーンに戦うよう2度目の注意が入る。その直後、ガーナーの左フックでマグネシがロープ際にズルズルと後退し、会場が湧き上がる。
粘りを見せるマグネシだが手数が減りクリンチワークに忙しくなるとガーナーもこれを振りほどく体力はなく、最終回はガーナーが右ストレートなど有効打数で優勢のままゴングを聞いている。「THE PIRANHA(ピラニア)」の異名を持つ28歳のガーナーは20戦全勝10KO。正規王者との統一戦となれば相当厳しい試合になりそう。敗れた31歳のマグネシは26勝13KO3敗。なおマグネシのパートナーは元WBA世界ライトヘビー級王者、シルビオ・ブランコ(イタリア)の娘、アレッサンドラで、マネジャーも務めている。
昨今、非難の的となっている王者乱立について、レギュラー(正規)、暫定、休養の看板を持つチャンピオンは18階級(ブリッジャー級含む)中、WBAは28人、WBCも今回のガーナーで同数の28人となっている。
■ゴールドスミスがIBF8位ポールス破る
IBFインターナショナル・ミドル級タイトルマッチは王者でIBF8位のブラッド・ポールス(英国/159.1ポンド)がブラッドリー・ゴールドスミス(英国/158.7ポンド)に10回判定負けを喫し、王座が交代した(97-92、99-90、99-90)。
ポールスは3月に当時IBF3位だったシャキール・トンプソン(英国)に逆転KO勝ちして手にした地域王座の初防衛戦。サウスポーのゴールドスミスが右に回りながらジャブを突き、落ち着いたスタートを見せた。流れを変えたい王者はいきなりの右やボディーブローで攻勢をしかけるが、ゴールドスミスのペースは変わらず、ほぼフルマークの展開。
迎えた6ラウンド、ゴールドスミスの右を食いバランスを崩した王者が尻もちをついてダウン、苦笑いを見せながら立ち上がった。終盤に入ってもポールスは右を軸に反撃を試みるものの、ゴールドスミスは集中力を切らさず試合を運んでシャットアウト、完勝を収めた。27歳のゴールドスミスは16勝10KO1敗。33歳のポールスは21勝12KO3敗1分。
WBAインターナショナル・ライトヘビー級王座決定戦は元英連邦クルーザー級王者のルイス・エドモンドソン(英国/174.9ポンド)が元欧州ライトヘビー級王者のリンドン・アーサー(英国/175ポンド)に10ラウンド判定勝利。エドモンドソンが新王者となった(96-95、97-93、96-94)。
世界ランク復帰を目指す両者の対戦はスイッチヒッターのエドモンドソンとアーサーによる距離の取り合いで幕開け。破壊力で劣るエドモンドソンは細かいフェイントを掛けながらタッチ・ボクシングを展開し、3ラウンドに右アッパー、5ラウンドに右ストレートを当てるがアーサーのダメージは皆無の印象。
自身の距離を維持しながらプレスを掛けるアーサーも、ハンドスピードで劣るためリターンを警戒し、自慢の強打をがっつり打つことができない。8ラウンド、ショートの右をヒットしたアーサーは9ラウンドもワンツーを決め、右眉頭をカットしたエドモンドソンに疲労の色が見えてくる。最終回、エドモンドソンは前に出てアーサーをロープ際へ押すものの手が出ず、アーサーも決定打を打ち込むことができないままゴングを聞いた。接戦を制した30歳のエドモンドソンは12勝3KO1敗。35歳のアーサーは25勝16KO4敗。


