ベルランガ、ヒッチンズ勝つ ZUFFAのニューヨーク興行

現地時間26日、『ZUFFA BOXING 09』が米国のニューヨーク、マジソン・スクエア・ガーデン・シアターにて開催。メインイベントのスーパーミドル級10回戦はエドガー・ベルランガ(プエルトリコ/168.6ポンド)がスティーブン・バトラー(カナダ/168.4ポンド)に7ラウンド1分14秒TKO勝ちを収めた。

試合はダウン応酬。探り合いの初回を終えて2ラウンド、ベルランガが有効打数でポイントを取るかと思われたが、終了間際にバトラーの右ストレートが決まりベルランガがダウン。しかし3ラウンドはベルランガが逆に攻勢をかけて右ストレートを好打。バトラーの腰が落ちると会場が歓声に包まれる。追撃をタックル気味のクリンチでかわしたバトラーは4ラウンド開始直後にドクターチェックを受ける。5ラウンドもベルランガが攻勢を強め、バトラーも柔軟な体を使いながら時折いいパンチを返す。

6ラウンド開始直後にバトラーに再びドクターチェックが入った。終了間際にベルランガの右ストレートがヒットし、フラつきを見せるバトラーに追撃の右フックでダウンを奪い返す。迎えた7ラウンド、ベルランガの連打からの左フックを浴びてフラついたバトラーを抱きかかえようとエリック・ダリ(米国)レフェリーが割って入った。

昨年7月、ハムザ・シェラーズ(英国)に5回KO負けを喫して以来、およそ1年ぶりのリングで再起を果たした29歳のベルランガは24勝19KO2敗。WBOスーパーミドル級11位につけている。一方、19年12月には横浜アリーナにて村田諒太(帝拳)の持つWBAミドル級王座に挑戦し5回TKO負けを喫した30歳のバトラーは38勝32KO6敗1分。こちらはWBAスーパーミドル級11位、WBC12位にランクされている。

■ヒッチンズ、フルマーク勝ち
ウェルター級10回戦、元IBFスーパーライト級王者のリチャードソン・ヒッチンズ(米国/146.8ポンド)がリカルド・サラス(メキシコ/146ポンド)に10回判定勝ち。ジャッジ全員が100-90をつけた。

IBFスーパーライト級王座を1度防衛後に返上、『ZUFFA』と契約したヒッチンズだが「俺は(主要4団体の)チャンピオンになることを諦めたわけじゃない、王座を返上したのは140ポンドをつくることが難しくなったからだ。今、IBF(ウェルター級)3位につけているし、2階級制覇もすぐ達成してみせる」と言っている。またこの日ヒッチンズはこれまでの『ZUFFA』による統一されたデザインのトランクスではなく、薄いパープルのトランクスでリングに上がった。メインのベルランガも自身のトランクスだった。

ヒッチンズは多彩な左を使って、いい出だしを見せた。サラスも徐々にプレスを強めて前進するが、ヒッチンズのフットワークにかわされ、パンチの多くが空を切る。その後もスイッチを混ぜながら懸命に追いかけるサラスだが、世界トップクラスのディフェンス技術を持つヒッチンズの前に空転、被弾を増やしていった。

顔の腫れも目立ってきたサラスは8ラウンド開始と同時に攻勢を強め右ストレートをヒットするが追撃を拒まれた。最終回も前進するサラスをヒッチンズがジャブとフットワークでさばいてゴング。ワンサイドマッチを終えた。

ウェルター級初戦をパスした28歳のヒッチンズは21勝8KO無敗。WBAでもウェルター級5位につけているが、『ZUFFA』王座との両立は可能なのか!? 試合後はデビン・ヘイニー、ライアン・ガルシア(ともに米国)らの名前を挙げビッグネームとの対戦をアピールしている。敗れた27歳のサラスは24勝18KO3敗2分。こちらもIBFウェルター級7位、WBOで11位にランクされている。

■ハケットがデレフヤンチェンコ下す
ミドル級10回戦、ジャリル・ハケット(米国/157.6ポンド)がWBCスーパーミドル級9位、セルゲイ・デレフヤンチェンコ(ウクライナ/159.8ポンド)に10回判定勝利を収めた(98-92、97-93、96-94の3-0)。

3度の世界挑戦経験を持つ40歳のデレフヤンチェンコが17歳下のホープと対戦。初回、ハケットは軽快な動きを見せたが、デレフヤンチェンコが肩越しの右を合わせていく。2ラウンドに偶然のバッティングによりデレフヤンチェンコの左眉から出血が始まり、3ラウンドには右眉からも出血。互いにリズムを刻むようにステップインするスタイルでもあり、その後もたびたびバッティングが起きる中、5ラウンドにはハケットの右アッパーでデレフヤンチェンコがたたらを踏む。運動量で勝るハケットが徐々にペースをつかみ、8ラウンド開始時にデレフヤンチェンコのカットにドクターチェックが入る。デレフヤンチェンコは顔面を真っ赤に染めながら最終回まで頑張りを見せたが、ポイントは手数で勝るハケット優勢のなか幕を閉じている。23歳のハケットは13勝9KO1敗。デレフヤンチェンコは16勝11KO7敗。

ヘビー級10回戦。WBC15位のオト・ヴァリン(スウェーデン/247ポンド)対ウラディスラフ・シレンコ(ウクライナ/245.8ポンド)の一戦は10ラウンド2分59秒KOでシレンコが勝利を収めた。

19年9月のタイソン・フューリー(英国)戦で判定負けを喫したものの名を上げたサウスポーのヴァリン。そのヴァリンに対してシレンコは初回から頭を着けに行って近い距離で左フック、右アッパーを当てていく。序盤はジャブを突きながら退がる場面の多かったヴァリンも3ラウンドあたりから体で押し返す。

両者コンパクトなパンチによるペース争いは終盤まで続くが、ポイント面は細かいパンチの回転力で勝るシレンコ優勢で進んだ。ヘビー級らしい迫力ある攻防とはならず、8ラウンドあたりからブーイングも聞こえはじめるが流れはシレンコが握ったまま9ラウンドには左フックからの連打でヴァリンをコーナーまで押し込む。

迎えた最終回10秒の拍子木が聞こえた直後、シレンコのフックが右、左と側頭部にクリーンヒットすると、ヴァリンが力なく倒れこむ。微動だにしないヴァリンを見たレフェリーはすぐに試合をストップ。ドクターがリングに入り、ヴァリンが数分後に起き上がると会場から安堵の拍手が起こった。31歳のシレンコは23勝20KO1敗、35歳のヴァリンは28勝16KO4敗。

試合結果(日本語)
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