ザヤスを3度ダウン!エニスがS・ウェルター級2冠王者に

現地時間27日、米国のニューヨーク州ブルックリンにあるバークレイズ・センターにてトップランク、マッチルームの共同プロモートによるイベントが行われ、メインではWBA&WBOスーパーウェルター級二冠統一チャンピオンのザンダー・ザヤス(プエルトリコ/153.8ポンド)に元ウェルター級王者のジャロン・エニス(米国/153ポンド)が挑戦し、エニスが7ラウンド1分49秒TKO勝利。王座交代となった。

 

マッチメイク面でトップランクが地固めをし、ならしたレールの上を歩いてきた感も否めないザヤスは、チャンピオンの立場ながらオッズでも不利。果たして初回、スイッチヒッターのエニスが左ショートから連打を打ち込んであっさりとダウンを奪った。このラウンドは深いダメージを感じさせないもののエニス優勢のままゴング。2ラウンドもディフェンスの差を見せつけ、頻繁にスイッチするエニスに対しザヤスは被弾を増やしていく。

しかし3ラウンド中盤はザヤスの左フックが当たり、エニスの膝が揺れる場面があった。ザヤスすかさず追撃し、終盤はエニスも打ち返して混戦の様相を呈した。4ラウンド、ポイントは有効打数で勝るエニスながら、ザヤスも持ち前の強打を振るい、逆転を期待するファンから歓声を受ける。

しかし5ラウンド、エニスの右アッパーでザヤスは再びダウン。立ち上がったが、エニスの追撃を立て続けに上下に浴びてダメージを溜め、ダウン寸前に追い込まれてゴングが鳴った。6ラウンド開始直後、ザヤスにドクターチェックが入るが続行される。だが後退を続けるザヤスは迎えた7ラウンド1分過ぎにロープ際でエニスの連打を浴びて自ら右膝をつく。3度目となるダウンだ。ハービー・ドック(米国)レフェリーのカウント途中でコーナーから棄権の申し出が入り、ストップとなった。計3度のダウンを奪ったエニスの快勝劇だった。

前日に29歳の誕生日を迎えたエニスは36勝32KO1ND。23歳のザヤスは23勝13KO1敗とし、WBAの初防衛、WBO2度目の防衛に失敗。

■バルガス18連勝

WBOラテン・スーパーライト級王者のエミリアーノ・バルガス(米国/138.6ポンド)がWBC・USAシルバー王座の決定戦も加えた三冠戦で、WBC28位のブライス・ミルズ(米国/139ポンド)に4ラウンド1分17秒TKO勝ちした。

開始からミルズがプレッシャーをかけて前進。バルガスもやや退がりながらシャープなパンチを返して、見応えある攻防を展開した。

3ラウンドにロープを背にしたバルガスが右フックをラリアット気味に引っ掛けてミルズが倒れると、リッキー・ゴンサレス(米国)レフェリーはこれをダウンとした。この不運にめげず再開に応じたミルズだが、迎えた4ラウンド、前に出ようとしたところにバルガスの左ストレートがカウンターで決まり、ドスンと尻もちをつくダウン。

立ち上がったミルズにバルガスが攻勢を強め、左フックからの連打でぐらつかせる。ミルズは果敢に打ち返そうとしたが、ダメージを考慮したレフェリーが割って入りストップとなっている。元世界王者を父に持つ22歳のバルガスは18勝15KO。WBOで2位、WBA12位、IBFでも13位にランクされている。敗れた24歳のミルズは22勝9KO2敗。

■英国のウィテカーTKO勝ち
WBCシルバー・ライトヘビー級チャンピオンでWBC2位のベン・ウィテカー(英国/174.4ポンド)が米国デビュー戦。同王座の防衛戦でWBC19位のリチャード・リベラ/173.8ポンド)に2ラウンド27秒TKO勝ちした。

上背とリーチで勝るウィテカーが左手を下げながら前進し、リベラがサークリング。初回終了間際、ウィテカーの右フックでリベラはダウンし、キャンバスを叩き悔しがって立ったところでゴングが鳴った。

2ラウンド開始直後、リベラの長い左フックをかわしながらウィテカーが左フックをアゴに見舞うと、リベラ再びダウン。ここも立ち上がったもののマイク・グリフィン(カナダ)レフェリーがダメージを考慮してストップした。

IBF3位、WBO13位でもある29歳のウィテカーは12勝9KO1分。トレーナーは元WBOミドル級王者のアンディ・リーが務めている。35歳のリベラは27勝20KO3敗1ノーコンテスト。

■フアンマJrがプロ6連勝
元2階級制覇王者、ファン・マヌエル・ロペス(プエルトリコ)の息子、ファンマ・ロペス・デ・ヘスス(プエルトリコ/114ポンド)がプロ6戦目となるスーパーフライ級6回戦のリングに上がり、アルベルト・モトス(スペイン/113.8ポンド)に1ラウンド2分5秒KO勝利。

開始から、サウスポーのロペスがキビキビした動きからモトスの上下へとパンチを当てていく。モトスの反撃をしっかりと足で外しながら、2分が過ぎようかというところでロペスが左ストレートをアゴにヒット。背中からキャンバスに倒れたモトスはダメージが深く、カウント途中でストップとなった。パリ五輪フライ級ベスト16でもある20歳のロペスは6戦全勝3KO。27歳のモトスは6勝3敗。

またIBF北米、WBO北米、WBC・USAという地域王座のミドル級三冠決定戦はIBF9位、WBOで13位のジャヒ・タッカー(米国/159.8ポンド)がWBAとWBOで7位、IBF10位のユーリ・セデニョ(ドミニカ共和国/158.8ポンド)に10回判定勝利を収め、新王者となった。スコアは95-95、98-92、97-93の2-0。23歳のタッカーは17勝7KO1敗1分。21年東京五輪ミドル級ベスト8の26歳、セデニョは14勝12KO1敗1分。

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