第79回関東大学ボクシングリーグ戦は11日最終日を迎え、1部は4戦全勝同士の駒澤大学と東京農業大学が対決。接戦の末東農大が5―4で駒大を下し、14年ぶりの優勝を飾った。駒大は3連覇ならず。

優勝の東農大メンバー
両校ともにベスト・メンバーではなかった。駒大は熊本風真と中山紘一、東農大は岩井大地と川村萌斗の強力なポイントゲッターがいずれもインドネシアの国際大会に出場したため、リーグ戦には出ることができなかったのだ。これは4月の段階で決まっていたことで、お互い様だった。
接戦が予想されたが、駒大は軽中量級で2試合しか獲れなかったのが誤算。55kg級の山口瑠は勝ったものの偶然のバッティングで右目上をカットし、9月のアジア大会に向けて懸念を残した。
東農大は55kg級1で山下学人が湯浅和樹に競り勝ち、まず1勝すると、60kg級から65kg2まで4カードを連取してあっさりチームの優勝を決めてしまった。
60kg級1で藤木勇利が果敢に手を出して福田泰規(駒)に5-0判定勝ち。同じく好調堀江耀斗も1年生ながら全勝の作野辰嘉からダウンを奪ってポイント勝ち。

藤田(東農大)-三村(駒大)のバッティング・シーン
東農大が優勝を決めた5勝目は65kg級2。初回に偶然のバッティングが起こり、ダメージを負った三村洸敬(駒)を藤田葵夢(農)が猛攻。応戦できなくなったところで主審が試合を中断。カットがなかったことから、しばらくの休憩の後に試合を再開したが、すぐ駒大側からタオルが投入され、藤田のABD勝ちとなった。
三村(2年生)は骨折の疑いがあり、「先のある選手なので、無理をさせたくなかった」と棄権を申し入れた小山田裕二・駒大監督。
一方歓喜の優勝を遂げた東農大・青木貞頼コーチは「部員はみな優勝と言っていましたが、私は4勝した時に初めて勝とうと言いました。優勝できてうれしい」と喜びのコメント。青木コーチは14年前に最後に優勝した時は現役選手だった。東農大ボクシング部は今年が創立百周年に当たり、節目の年に優勝を遂げて感激もひとしおだろう。
この日の1部もう2組の結果は、中央大学が東洋大学を6―3で破り、拓殖大学は法政大学に6―3の勝ち。この結果1部リーグの最終成績は、1位東農大(5勝0敗)、2位駒大(4勝1敗)、3位拓大(3勝2敗)、4位中大(2勝3敗)、5位法大(1勝4敗)、6位東洋大(0勝5敗)の順。
なおこの日2部リーグはやはり全勝同士の日本大学と日本体育大学が激突し、日大が5―2で勝ち2部優勝を果たした。勝った日大は1部最下位の東洋大との入替戦に臨む。1部―2部を含む入替戦は7月25日、東京・玉川の駒澤大学玉川キャンパス・ボクシング場で予定されている。
2部の最終成績は、1位日本大学(5勝)、2位日本体育大学(4勝1敗)、3位明治大学(3勝2敗)、4位大東文化大学(1勝4敗)、5位慶応義塾大学(1勝1勝4敗)、6位立教大学(1勝4敗)の順。

