アクション欠く…奈良井翼、際どく初防衛 福井貫太に判定
2024年8月28日 1時09分
2024年8月28日 0時58分
27日、東京・後楽園ホールのメインで行われたOPBF・S・バンタム級タイトルマッチは、チャンピオンの中嶋一輝(大橋)が、元王者で現7位の和氣慎吾(FLARE山上)に2回2分11秒KO勝ち。2月に決定戦で獲得した王座の初防衛に成功した。
サウスポー同士の一戦は、軽いフットワークから左強打を当てたい和氣を、中嶋がしっかりと観察する様相でスタートした。中嶋は後ろ重心で両足をガッチリと固め、和氣の右ジャブに左クロス、左には右フックをタイミングよく合わせる。フットワークから左右の連打を仕掛けていく和氣だが、中嶋はロープを背負いながらも落ち着いてブロッキングで寸断。中嶋の強打のカウンターを警戒しながらの和氣の連打は軽く、それもまた中嶋を乱すことのできない要因だった。
2回に入ると、中嶋はほんのりとプレスを強めていく。初回のやり取りで自信を得たかのようだった。両者が近い距離で打ち合う中、中嶋の左ボディーブローがカウンターで決まると、和氣の下半身がぐにゃりと揺れた。ダメージを嗅ぎ取った中嶋が、すかさず顔面に左フックをフォローすると、和氣はキャンバスにドッと倒れ込んだ。
なんとか立ち上がった和氣だったが、レフェリーは和氣のダメージを読み取ってカウントアウト。過去にOPBFバンタム級、WBOアジアパシフィックS・バンタム級王座も保持した中嶋だが、いずれも初防衛に失敗。今回が初めてのV1ということになる。中嶋が強打を生かして勝ったという形だが、少ないながらも右リードジャブで和氣を上回っていたことを付記しておきたい。
直後のリング上に、同級9位の辰吉寿以輝(大阪帝拳)が“次期挑戦者”として上がった。マイクを向けられた辰吉は、「今日はこの試合を見ることに集中したので意気込みなどは、また別の機会に話させていただきます」と丁重に挨拶した。一方、受けて立つ中嶋は「次もKOで勝ちます」と、会心の勝利を果たしたにもかかわらず、いつものポーカーフェイスを崩さずにひと言。それがかえって凄みを感じさせた。16勝13KO2敗1分。
王座返り咲きのならなかった和氣は31勝22KO9敗2分。中嶋を祝福し、大応援団に丁寧に頭を下げた姿が印象的だった。
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