2団体統一王者の寺地拳四朗 指名防衛戦は「圧勝になる」 将来のS・フライ級進出も言及
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2023年6月28日 21時40分
WBCミニマム級タイトルマッチが28日、タイのラヨーンで行われ、挑戦者の田中教仁(三迫=写真)は王者パンヤ・プラダブスリ(タイ)に8回2分11秒TKO負け。3度目の世界挑戦も実らなかった。パンヤは4度目の防衛に成功した。
昨年8月、パンヤに挑戦して判定負けした田中が再びタイに乗り込んでパンヤにアタックした。田中はスタートからKO狙い。アグレッシブに王者に迫り、パンヤを下がらせて左右のフックを打ち込んでいく。しかし、接近戦で左フックを食らっていきなりダウンを喫した。
2回、パンヤが右アッパーを効果的に使い、左フック、右ストレート、左右のボディ打ちと自在にパンチを打ち分けて田中を追い込んでいく。田中も懸命に手を出し、右ストレートをヒットするが、早くも苦しくなってきた印象だ。
3回が始まるとパンヤの右を食らった田中は大きなダメージを負った。フラフラになった田中はこのピンチを持ちこたえると、4回から再びしつこく前に出る。左ボディ、右ストレートを決めて勝負を捨てない。しかしパンヤは下がりながらも田中のパンチに対して左フック、右ストレートを合わせ、ボディ打ち、右アッパーも打ち込んでいった。
強靱な精神力で4回から盛り返した田中だが、被弾は多く、ダメージの蓄積は避けられなかった。8回に右ストレート、左フックで顔を跳ね上げられ、さらにパンヤの攻撃を受けると、青コーナーから加藤健太トレーナーがタオルを振ってリングに飛び込み、試合が終わった。
田中は試合後にタイからズームで日本メディアの取材に応じ、「倒しにいったのでかみ合うので、KOで勝つかKOで負けるかのどちらかしかないと思った。自分の先にもらっちゃった感じです。8ラウンドは最後出し切るしかないと思っていった。悔いはないです」とさばざばとした様子。
さらに「今後についてはこれがラストですね。最後、悔いのないくらいの練習ができたので。(今回のタイは)待遇が悪いわけでもなく、最高のチームで来られたので自分が弱かっただけです」と引退を表明。スパーリングで目を負傷したことも引退の理由に挙げた。
38歳のベテラン田中は20年3月のWBA王者ノックアウト・CPフレッシュマート(タイ)、昨年8月のパンヤ戦に続いてのタイトル挑戦失敗。戦績は20勝10KO敗。日本人選手のタイでの世界タイトルマッチはこれで27敗1分となった(JBC未公認の江藤光喜のWBAフライ級暫定王座獲得を除く)。
パンヤは40勝30KO1敗。パンヤは4月、重岡優大(ワタナベ)の挑戦を直前でキャンセルし、これに伴って暫定王座決定戦を制した重岡が暫定王者に君臨している。
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