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フライ級で世界狙う桑原拓「1ポイントも与えない」 あすトロハツと東洋太平洋王座戦

2023年7月10日 15時00分

 あす11日後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル102」の計量が10日、日本ボクシングコミッションで行われた。メインの東洋太平洋フライ級タイトルマッチは王者の桑原拓(大橋)、挑戦者ウラン・トロハツ(中国)ともにリミットの50.8キロをマークした。

左から大橋会長、桑原、トロハツ、リュウガン氏

 昨年10月に東洋太平洋王座を獲得した桑原(12勝7KO1敗)が初防衛戦を迎える。WBA8位、WBC9位、IBF8位にランクされるホープが迎え撃つトロハツ(15勝7KO4敗2分)の世界ランキングはWBA11位ながら、世界挑戦経験もあってキャリアは桑原よりも上。計量で顔を合わせた桑原は「長年世界のトップで戦ってきているので落ち着きがあった」と対戦相手を評した。

 とはいえ最近の桑原はめっきり自信をつけており、挑戦者を恐れる気持ちは毛頭ない。自信のきっかけは21年7月、ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)に喫したプロ初黒星。これでは世界チャンピオンになれないと悟り、「子どものころから思い描いていたボクシングを1回崩した」。全面的な改革に着手し、手応えをつかんでいているのだ。

 具体的にはフィジカルトレーニングに力を入れて体を鍛え、武器であるスピードに加えてパンチ力をアップさせた。復帰戦はボロボロだったというが、徐々に形ができてきてタイトルを奪取。体つきもパンチ力も自分で分かるほどの変貌を遂げ、3月にはメキシカン相手に初回TKO勝ちを収めた。

 まだトレーニングの成果を試合で十分に発揮できていないというから、明日の試合が楽しみというもの。桑原は「相手に1ポイントも渡さないパーフェクトゲームがしたい。もちろんチャンスがあればKOも狙う。内容次第で階調に世界へのゴーサインを出してもらえる試合になれば」と世界挑戦アピールを誓った。

 トロハツは初来日の17年10月に金子健とドロー、19年大みそかにWBOフライ級王者だった田中恒成(畑中)に挑戦して3回TKO負け。プロモーターのリュウガン氏は「今度はうちが勝つ番だ」と日本で3試合目の初白星に自信。トロハツは「手数を出してパワーパンチを決めて勝ちたい」と意気込んだ。試合の模様はフジテレビで15日27時25分から放映される。

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