元世界3階級王者ジョンリール・カシメロ（比）と元IBF世界S･バンタム級王者小國以載（角海老宝石）の試合が10月の日本開催の線で実現に向かっている。カシメロと契約するTBプロモーションが明かした。

　カシメロ（34歳）はL･フライ、フライ、バンタム級でメジャータイトルを獲得し、現在はS･バンタム級に参戦中。S･バンタム級の世界3団体でランキング入りしており、先日WBC&WBO王座に就いた井上尚弥（大橋）の対戦者候補としても注目されている。

　カシメロの最新試合は5月。TBプロモーションがマニラで開催したイベントで、ナミビアのフィリップス・ンギーチュバを下してWBOグローバル王座を獲得した。ここまで33勝22KO4敗の戦績で、パワフルなファイトが売り。

　小國（35歳）は角海老宝石ジムに移籍後の16年大みそかにジョナサン・グスマン（ドミニカ共）に12回判定勝ちし、世界初挑戦でIBF王座を奪取。このタイトルは岩佐亮佑（セレス）に敗れて失った。再起後は拳のケガを完治させるためもあって試合間隔が空き気味で、昨年5月、栗原慶太（一力）と4回負傷引き分けに終わった試合が最新のもの。

　1年以上試合から遠ざかっている小國だが、トレーニングは継続して行っている。スタイル的にも対カシメロは興味深いところ。カシメロが契約書にサインすれば交渉は成立する。