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井上尚弥 タパレスを再評価「ディフェンスがいい」 有力4選手クリアでフェザー級進出計画も明かす

2023年9月1日 16時35分

 S・バンタム級WBC&WBO統一王者の井上尚弥(大橋)が1日、都内のスタジオで行われたWOWOWエキサイトマッチSPの収録後にメディアの取材に応じた。井上は今後のS・バンタム級での展望、さらにはフェザー級進出について語った。

井上(左)と高柳謙一アナ

 番組は7月25日に行われたスティーブン・フルトン(米)とのWBC&WBO・S・バンタム級タイトルマッチを父の真吾トレーナーとともに自ら解説するというもの。この日収録した番組は4日(月)21時からの放送で、WBOフェザー級王者ロベイシー・ラミレス(キューバ)に清水聡(大橋)が挑戦した一戦も放映される。

 今のところ次戦は年内にもWBA&IBF王者マーロン・タパレス(フィリピン)との4団体統一戦が有力とされている。最近になってタパレスの勅使河原弘晶戦を見たという井上は「けっこう柔軟性のある動きをする。上半身の使い方がうまい」と想像していたファイターではなかったと認識。さらに「タパレスの出方次第ですけど、ディフェンス面がいいし、一発のパワーもあるので、もしかしたらフルトンよりも怖いかもしれない」と対抗王者を高く評価した。

 井上は試合後、3週間ほどでジムワークを再開し、既に太田光亮トレーナーとのミット打ちでは「タパレスに似せてやってもらっている」と次戦に向けた準備に入っている。今後はスパーリングも徐々に始め、対戦交渉が正式にまとまれば、試合の1カ月半前に恒例のミニ合宿を行うという流れになる。

 井上はタパレスに勝利した場合、その先についても踏み込んだ。これまで元3階級制覇王者ジョンリール・カシメロ(フィリピン)、元2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)の名前を上げていたが、この日はタパレスに敗れた元2団体統一王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)の名前も加えた。WBAはアフマダリエフに対して挑戦者決定戦の指令を出している。

 さらに井上はフェザー級進出にも踏み込んだ。これまでフェザー級進出を期待する周囲の声に対して「まだ早い」と苦笑いしていた井上だが、この日は「将来(2、3年後)のチャレンジ」と前置きした上で、「フェザー級寄りの(体格の)フルトンとの試合で少しでも不安を感じていたらフェザー級は考えなかったと思うけど、あの試合では1ミリも感じなかった。自分の限界がまだここじゃないなと思った」と説明した。

 井上が名前を挙げたのはタパレス、カシメロ、ネリ、アフマダリエフで、4階級制覇王者は「この4選手をしっかりクリアしたら、自信を持ってフェザー級にいけるんじゃないかと思いますね」と階級アップの道筋を示した。

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