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高山涼深が日本S・フライ級V1 村地翼に前半リード許すも8回TKO勝ち

2023年9月22日 20時53分

 日本S・フライ級タイトルマッチが22日、後楽園ホール「DANGAN260」のセミで行われ、王者の高山涼深(ワタナベ)が挑戦者1位の村地翼(駿河男児)に8回2分44秒TKO勝ち。初防衛に成功した。

村地をつかまえTKO勝ちした高山㊨

 強打のチャンピオン高山と元WBOアジアパシフィック王者の村地は大学時代から互いを知る同級生。サウスポーの高山がプレスをかけ、村地が機動力を使いながら迎え撃つ。スタートはスピードに乗る村地が右ストレート、返しの左フックも決めて先制した。2回も村地が軽快に動きながら、右ショートを好打した。

 3回も同じ展開の中、プレスを強めた高山の右フックが決まり、村地がキャンバスへ落下。高山がここから畳みかけたが、村地がフットワークとクリンチで何とかしのいだ。4回、村地が立て直し、右スレートを決めると高山が揺れた。しかし、前に出た村地に高山の右フックが決まると、今度は村地がダメージを負ってゴングが鳴った。

 5回は村地の右ショートが当たったものの山場はなし。5回終了時の公開採点は、ジャッジ1人が47-47、2人は48-46×2で村地のリードとした。

 パンチ力で上回る高山は6回、ギアを上げた。動く村地を高山が追いかけ、左ストレートをヒット。村地のパンチもヒットするが、高山がさらに左を決めて優勢。7回も前に出る高山が左を決めて村地にダメージが蓄積。ラウンド終了間際にも強烈な左が決まった。

 8回、クリンチを繰り返す村地はホールディングで減点1。高山がこのあとピッチを上げ、ボディ打ちを含めた連打で村地がダウン。辛うじて立ち上がったが、高山が畳みかけて2度目を加えると、主審がストップした。元日本、東洋太平洋王者の渡辺雄二さんの甥、高山は7勝6KO。村地は10勝3KO2敗1分。

 高山は「小口さんと練習したことが最後のほうに出た。点数は低いけど、次につながる試合だと思った。後半は前に前に出た。相手は思ったよりも手強くて強かった。この試合でレベルアップできたと思う」と語った。

ライト級で王座を狙う丸太

◇ライト級8回戦
丸田陽七太(森岡)[KO4回2分2秒]ポンラワット・ナジンダー(タイ)

 丸田は昨年5月、阿部麗也(KG大和)に敗れて日本フェザー級王座を失って以来1年4カ月のリング。長身の丸田はロングからジャブを決め、2回から右ストレート、左ボディにつなげていった。

 4回、丸田はポンワラットが出てきたところで左ボディを効かせ、右フックでタイ人をキャンバスへ。立ち上がったところに左ボディを追加し、悶絶KOとなった。丸田は13勝10KO2敗1分。ポンラワットは6勝6KO6敗。

丸田の話「久々の試合でKO勝ちできた。3、4ラウンドで倒せればいいと話していたので予定通りだけど、もっと動けたと思うので50点。もっと強くなってまたベルトを巻きたい」

児玉を退けた関根㊨

◇S・ライト級8回戦
関根幸太朗(ワタナベ)[3-0(77-75、78-74、80-72)]兒玉麗司(三迫)

 日本S・ライト級3位で拓大出身の関根が東洋大中退の兒玉と対戦。関根がプレスをかけ、長身の兒玉がジャブ、左フック、右ストレートでこれを突き放そうとする立ち上がり。しかし関根のプレスを強く、ダブルジャブ、右ボディストレートにアッパーも織り交ぜて兒玉を下がらせていった。

 兒玉は4回、左から右ストレートを打ち込み、手数を増やして状況の打開を図ったが、関根は崩れない。関根は精度の高いジャブを打ち続けた。兒玉は最終回に攻めたが、関根の余裕はなくならなかった。初判定勝ちの関根は7勝6KO1分。試合後はタイトル挑戦をアピールした。兒玉は5勝2KO2敗。

◇S・バンタム級6回戦
阿部愛斗(角海老宝石)[3-0(58-56×3)]藤野正文(DANGAN AOKI)
観衆=1057人

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