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ヂャン、ジョイスを一撃KO WBO暫定王座守り、フューリー戦熱望

2023年9月24日 9時41分

 ロンドンのОVОアリーナウェンブリ―で23日(日本時間24日)行われたWBOヘビー級暫定王座タイトルマッチは、王者ヂャン・ヂレイ(中国)が前王者で7位のジョー・ジョイス(英)に3回3分7秒KO勝ち。4月にジョイスから獲得したベルトの初防衛に成功し、初戦がフロックでなかったことを証明した。

 初戦でヂャンが6回TKO勝ちしたことを受けてのダイレクトリマッチ。静かな立ち上がりの後、2回、サウスポーのヂャンが左をジョイスの顔面に痛打。初戦の展開をリピートするようにラウンド終盤もヂャンが左で攻勢をかける。

 3回にも左から右フックを決めたヂャンにジョイスは左ジャブを返す。しかしラウンド終了直前、ヂャンの右ショートフックがアゴに命中。うつ伏せにキャンバスに沈んだジョイスは起き上がったが、主審のカウントは10に達した。

 中国国旗をまとって勝利者インタビューを受けヂャン(26勝21KO1敗1分=40)は「すごく嬉しい。第1戦よりも早く決着をつけたいと言っていたのが現実となった。みんなにもう一度チャイニーズパワーを披露した」とフィニッシュの場面を振り返った。WBO王者でヘビー級3団体統一王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)挑戦へ前進したが、「次は誰と?」という問いに「タイソン・フューリーを黙らせるところをみんな見たいか?」と逆に英国ファンに問いかけ、WBC王者に宣戦布告した。連敗のジョイス(38)は15勝14KO2敗。

 セミのL・ヘビー級10回戦は再起戦に臨んだ4団体で上位にランクされるアンソニー・ヤード(英)がホルヘ・シルバに2回2分7秒KO勝ち。3団体統一王者アルツール・ベテルビエフ(ロシア/カナダ)に挑んで8回TKO負けから復帰した。ヤード(32)は24勝23KO3敗。

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