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日中対抗戦 ホープ金子虎旦メイン飾る ベテラン渡邉卓也は熱戦制す

2023年10月28日 21時49分

「G.O.A.T MATCH vol.2 日中平和友好親善5対5プロボクシングマッチ」が28日、後楽園ホールで開催された。メインのフェザー級8回戦は、同級期待の金子虎旦(帝拳)がツァイ・ファン(中)に6回1分6秒TKO勝ち。デビューから4連勝(3KO)をマークした。日中対抗戦は日本の4勝1敗となった。

◇フェザー級8回戦
金子虎旦(帝拳)[TKO6回1分6秒]ツァイ・ファン(中)

 体格のいいサウスポーのツァイがスタートから積極的。右フック、左ストレートで金子に襲いかかった。金子はあおられながらも対処して左ボディ、右ストレートを打ち込んでいった。 

2回のダウンシーン

 2回、なおも前に出るツァイの右フック、左ストレートが金子をとらえ、ツァイが畳みかけたところで金子の左フックが炸裂、ツァイがダウンした。試合続行後、金子が抵抗を続けるツァイにラッシュして右を決めるとツァイがキャンバスに落下。もちろん金子は攻めたが、ツァイのパンチもいきていて気が抜けなかった。

 金子は中盤、ツァイの荒っぽいアタックに注意しながらジャブ、ワンツー、左ボディを軸にていねいにボクシングを組み立てた。6回、金子は右フックでダメージを与えると、動きの鈍ったツァイに左ボディを打ち込む。苦しそうな表情を浮かべたツァイに金子がラッシュしたところでストップとなった。金子は4勝3KO。奮闘したツァイは5勝2KO5敗1分。

初メインの大役をはたした金子

◇ライト級8回戦
渡邉卓也(DANGAN)[3-0(77-75、78-74×2)]リウ・ウェイウェイ(中)

 キックボクシングのキャリアが豊富なサウスポーのリウが初回からパワフルなパンチを打ち込んでいった。左を上下に打ち分け、右フックも力強い。渡邉も右を上下に打ち分け、左ボディも打ち込んで初回から試合は白熱した。

渡邉(右)は試合巧者ぶりを発揮して再起戦勝利

 スピードとパワーでリウが上回るが、ベテランの渡邉が2回から巧さを見せる。右ボディストレートを軸に先手を打ってリウのアタックを封じ、ボディ攻撃でリウを弱らせていく。4回、渡邉のボディ攻撃を受けてリウの体が曲がる。渡邉が畳みかけてチャンスだ。

 しかし虫の息と思われたリウが5回に反撃。渡邉と激しく打ち合い、ラウンド終了間際の右フックで渡邉にダメージを与えた。終盤はともにダメージを負いながら意地の打ち合い。最終回、渡邉の左フックでリウのマウスピースが飛んだ。東洋太平洋S・フェザー級王座決定戦で森武蔵(志成)に敗れて以来のリングで勝利の渡邉は40勝21KO12敗2分。リウは4勝2KO2敗。

◇S・ウェルター級8回戦
辻本純兵(帝拳)[3-0(78-73、79-72×2)]トゥマエルビエク・ヌエルビエク(中)

 長身の辻本が初回から前に出て、ジャブ、右ボディストレートで圧力をかける。元WBAアジア王者のトゥマエルピエクは脚を使い、いきなり打ち込む右が辻本の顔面をかすめる。前半はトゥマルビエクが下がりがちで、クリンチも多く、辻本が攻めあぐねている印象だ。

辻本(右)は大差判定勝ち

 辻本は後半、ギアを上げてボディ打ちも見せて突き放しにかかる。疲れの見えるトゥルマルビエクは5回にホールディングで減点1を食らい、ディフェンシブな姿勢が続く。辻本は終始優勢ながら見せ場を作ることはできなかった。辻本は10勝6KO2敗3分。トゥマエルビエクは6勝1KO2敗。
 
◇フライ級8回戦
フー・ロンイー(中)[TKO3回1分35秒]苗村修悟(SRS)

 パンチのある苗村がジャブから右、左ボディとつなげていくが、フーはこれをブロックすると左アッパーをねじ込み、右にもつなげて攻め込んでいった。2回に入ってもフーのジャブ、ショートアッパー、右ストレートが次々にヒット。苗村はコーナーに追い込まれて苦しい。

苗村を下してフーは大喜び

 苗村は懸命に打ち返すが、フーはほとんどカバーして打たせているという印象。3回、苗村の攻撃をブロックし終えたフーが右ストレートを決めると苗村がグラリ。連打につなげたところで主審が割って入った。フーは7勝3KO2敗。苗村は7勝7KO1敗。

◇フェザー級4回戦
中野健斗(新日本木村)[3-0(40-36×2、39-37)]ディン・ヤーフェイ(中)

 ファイタースタイルの中野がアウトボクサーのディンを追いかけた。前に出てジャブ、右をかぶせる中野に対し、ディンは左フック、右ストレートで迎撃しようとするが、中野の前進をさばけない。最終回はディンが打ち合いに応じたが、ここでも中野が右アッパー、ボディ打ちで主導権を渡さなかった。およそ3年ぶりの勝利となった中野は3勝3敗1分。ディンは1勝1敗1分。

◇S・フェザー級4回戦
小﨑悠貴(ワタナベ)[3-0(39-37×3)]皇ツカサ(ひたちなか)

◇フライ級4回戦
堀江和也(アキバ)[負傷判定4階1分29秒2-0(39-38、39-37、38-38)]安齊祐太(DANGAN越谷)
観衆=1609人

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