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女子初の3分12回戦 セラノがラモスを完封 フェザー級比類なき王座を防衛

2023年10月29日 0時16分

 27日(日本時間28日)米フロリダ州オーランドのカリブ・ロイヤル・リゾートに超満員の観衆を集めて行われた女子の比類なきフェザー級チャンピオン、アマンダ・セラノ(プエルトリコ/米)vs.挑戦者ダニラ・ラモス(ブラジル/アルゼンチン)のタイトルマッチはセラノがフルマークの判定勝ち。WBA、IBF、WBO王座を守った。WBCは安全性を重視しタイトル戦として承認しなかった。

 男子と同じ1ラウンド3分、12回戦で行われた女子のタイトル戦。サウスポーのセラノが前進しながら仕掛け、ラモスはフットワークを使ってジャブを繰り出す。ラウンドが進行するにつれてセラノがかける圧力にラモスは押され、後退のステップを踏む場面が多くなる。同時にセラノの右ジャブで挑戦者は左目が腫れ出す。

 セラノは中盤から左ボディー打ちを断続的に決めてラモスの戦力を削いで行く。6回、セラノは右フック、左強打で攻勢をかけ、会場を沸かせる。しかしラモスは崩れそうで崩れない。8回には脚を駆使しながらパンチを返し食い下がる。

 しかしセラノは毎ラウンド、前進して攻め込み、ラモスにバックステップを踏ませる。11回、左ボディー、左右連打を決めたプエルトリコ人は右で挑戦者をのけ反らせる。最終12回、開始前スタンディングオベーションが起きた一戦は最後まで攻めの姿勢を貫いたセラノが3ジャッジ一致の120-108で統一王座を防衛した。

 戦績を46勝30KO2敗1分としたセラノ(34)は「今夜、歴史をつくった」と語り、満面の笑みを浮かべた。一方、左目が塞がりながらもフルラウンド戦ったラモス(12勝1KO3敗=38)も「我々は成し遂げた」と叫び、観衆に拍手を浴びた。

 セミのWBA米大陸ウェルター級戦は王者WBA14位ダミアン・レスカイユ(キューバ)が右一撃でレイ・バロー(米)を倒し9回2分58秒KO勝ちで防衛成功。

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