12月16日、米アリゾナ州グレンダールで行われるWBOフライ級王者ジェシー“バム”ロドリゲス（米）とIBF同級王者サニー・エドワーズ（英）の統一戦のセミでWBA･S･バンタム級挑戦者決定戦がセットされた。カードはWBA1位ムロジョン・アフマダリエフ（ウズベキスタン）vs.2位ケビン・ゴンサレス（メキシコ）。プロモーターのマッチルーム・ボクシングと中継するDAZNが伝えた。

　リオデジャネイロ五輪銅メダリストからプロ入りしたアフマダリエフ（11勝8KO1敗＝29）は8戦目でダニエル・ローマン（米）に判定勝ちでWBAスーパー&IBF同統一王者に君臨。3度防衛後、今年4月、マーロン・タパレス（フィリピン）に2-1判定負けで王座を明け渡した。

　WBAから通達されていた挑戦者決定戦が実現するにあたり「リングに戻れることでエキサイトしている。最後の試合で起こったことは問題ではない。ゴールは私のもの（タイトル）を取り戻すことだ」と微妙なスコアに泣いたタパレス戦から復帰を誓う。

　これまで無敗のゴンサレス（26勝13KO1分＝25）はレジェンド、フリオ・セサール・チャベスと同じクリアカンの出身。プロデビュー後25戦をメキシコで行い、最近2試合は米国リングに上がった。

「アフマダリエフは元統一王者で、プロで成功しただけでなく、アマチュアでも素晴らしい実績を残した強敵。だからとても困難な試合を予想している。ファンに歓迎されるファイトになる」と抱負を語る。ゴンサレスはIBFバンタム級エマヌエル・ロドリゲス、同S･ライト級王者スブリエル・マティアスのプエルトリコ勢のプロモーター、フアン・オレンゴ氏が主宰するフレッシュ・プロダクションズ傘下の選手。

　S･バンタム級はタパレスとWBC&WBO統一王者井上尚弥（大橋）が12月26日、東京・有明アリーナで4団体統一戦を行う。王座奪回を目指すアフマダリエフがゴンサレスとどんなファイトを見せるか興味深い。

　セミセミでは東京五輪金メダリスト、ガラル・ヤファイ（英＝5勝4KO無敗）がロッコ・サントマウロ（米＝22勝6KO2敗）を相手にWBCインターナショナル・フライ級王座の防衛戦を行う。