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インタビュー:王者中谷潤人がいま考えること ビート12月号より

2023年11月15日 16時34分

 9月の初防衛戦でアルヒ・コルテス(メキシコ)の挑戦を退けたWBOスーパーフライ級チャンピオン中谷潤人(M.T)を訪ねる。「ネクスト・モンスター」と海外リングでも呼ばれ、将来を期待される中谷が今後も統一戦実現を狙ってこの階級にとどまるのか、あるいはバンタム級に上げるのか、ファンは大いに気になるところである。《文:渋谷淳/ボクシング・ビート12月号より》

中谷と弟の龍人マネジャー

 9月の世界タイトルマッチから1ヵ月以上がたち、中谷は日々の仕事をこなしながら坦々とトレーニングに励んでいた。取材に訪れた11月6日は午前中、地元の相模原市で一日消防署長を務め、火災予防予防運動を行い、地元のヒーローとして汗を流したばかりだった。

 ジムワークは夕方だ。中谷といえば試合前は米ロサンゼルスに渡り、中学卒業以降、指導を受けているルディ・エルナンデス、岡辺大介の両トレーナーとトレーニングに励むが、国内では弟の龍人マネジャーがコーチ役を務める。この日も龍人マネジャーの構えるミットにリズムよくパンチを打ち込んだ。

 「弟はアメリカでのトレーニングを見ていて、ルディに何を言われていたかも知っているので、パンチの角度とかアドバイスしてくれますね。今は前回の反省を生かしながら追い込み過ぎず、いつでも上げていけるような基礎作りをしている段階です」

 中谷は9月18日の有明アリーナで、アルヒ・コルテスから3度のダウンを奪い、大差判定勝ちした。仕留めきれなかったこと以外に文句のつけようはなくとも、「反省」を見つけ出すのは現役チャンピオンとして当然だろう。

 「あらためて映像を見てみると、姿勢が高すぎたところが気になりました。もうちょっと入りから低く、低く、リスクを減らして戦えたらよかった。本当にちょっとなんですけど、そのちょっとで相手の感じ方が変わるし、自分の反応のよさ、悪さにもかかわってくると思うので」

 この試合、中谷は5回にボディーに左アッパーを突き刺してコルテスからダウンを奪い、さらに右ボディーで2度目を追加した。6回も優位に進めながら、バランスを崩したところで右を食らい、ピンチを迎えてしまう。脚を使って追撃を許さなかったとはいえ、この場面こそが「姿勢の高さ」が出たところだった。

 「ずっと(上体が)立っているとバランスを崩したときも立っているので、そこにパンチをもらうと効いてしまう。だからあの6ラウンドの右は効いてしまった。小さいところ(ミス)が大きく出てしまった。そのあたりのリングで感じたことと映像を照らし合わせながら、いろいろと反省していますね」..

 反省するのは小さなミスから……向上に余念がないチャンピオン中谷。その中谷の減量と今後についても聞いています。インタビュー記事全文はきょう発売のボクシング・ビート12月号に掲載しています。
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