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井上尚弥“通過点”の4団体統一戦まであと2日 アラム氏が井上の海外ファイト、階級アップを語る

2023年12月24日 15時12分

 S・バンタム級4団体統一戦まであと2日となった24日、横浜市のホテルで記者会見が開かれ、WBC&WBO王者の井上尚弥(大橋)とWBA&IBF王者のマーロン・タパレス(フィリピン)が試合への意気込みを語った。試合は26日、東京・有明アリーナでゴング。チケットは発売と同時に完売で、イベントの模様はLeminoで無料ライブ配信される。

井上(左)タパレス。撮影後は握手を交わした

 白いマスクをして会見に臨んだ井上は「どんな展開になっても勝ちを手にしたい。その中でチャンスという流れがきたら、そこを逃さないように試合を決めたい」と慎重にKOを狙う構え。「歴史的な試合になると思いますので、2階級で4団体統一する姿をしっかり見届けてほしい」と語り、タパレスの「自信は2000%」発言には、「それくらいの意気込みじゃないと面白い試合にならないと思う」と余裕を見せた。

 さらに井上は「2階級での4団体統一という史上2人目の偉業となる試合ではあると思うけど、自分のボクシングキャリアを考えれば通過点だと思う。引退するときにたどってきたキャリアを振り返ってどう思えるか。それに尽きると思う」と今回の試合を位置づけた。

 一方、黒いマスク姿のタパレスは「ワクワクする試合になる。井上選手も私も勝ちたいと思っているが、勝つのは私だ。勝てばフィリピンにとって歴史的な勝利になる」と必勝を誓った。

 また、会見にはトップランク社長のボブ・アラム氏も登壇した。92歳になる名物プロモーターは自らがプロモートしたモハメド・アリ、シュガー・レイ・レナード、マービン・ハグラー、マニー・パッキャオらの名を上げて「井上は彼らにも劣らないスーパースターだ」と褒めたたえた。

アラム氏を中央に会見出席者がならんだ

 アラム氏は「対戦相手を決めるのは大橋サン」と前置きした上で、海外のファイトについて言及した。この日、日本時間の未明に開催されたサウジアラビアのイベントに触れ、「サウジアラビアから井上は出場できないのかと聞かれている」とオファーがあったと明かし、「(もし井上が出場したら)イベントの規模は分からないが、金額的には大きなものになる」と説明した。

 また、アメリカでの試合については、「野球で日本人選手がとても注目されている。井上が出れば日系人だけでなく、多くのアメリカ人が興味を示すだろう。人気のイベントになる」と語り、井上の実力に加えて大谷翔平ら日本人メジャーリーガーの活躍が好影響を及ぼすとの見方を示した。

 さらにはWBAライト級王者ジェルボンテ・デービス、WBCライト級王者シャクール・スティーブンソンらが井上との対戦に興味を示しているのではないか、という質問には「いい選手なので焦って階級を上げる必要はない」と冷静にコメント。井上が来年はS・バンタム級にとどまり、再来年にフェザー級に進出するという青写真に理解を示した。

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