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阿部麗也はレジェンドに続けるか 日本選手フェザー級世界タイトルの歴史 

2024年1月18日 11時35分

 阿部麗也(KG大和)が3月2日、ニューヨークでIBFフェザー級王者ルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)に挑戦する。長い歴史において日本勢はこれまでに6人の世界王者を輩出しているが、そのハードルは他の階級に比べても高いと言えそうだ。ここでこれまでの日本勢の活躍を振り返ってみよう。

西城正三(左)と柴田国明

■日本勢フェザー級世界王者
西城正三(協栄=1968年9月27日=獲得日) WBA
柴田国明(ヨネクラ=1970年12月11日) WBC
越本隆志(FUKUOKA=2006年1月29日) WBC
ホルヘ・リナレス(帝拳/ベネズエラ=2007年7月21日) WBC
粟生隆寛(帝拳=2009年3月12日) WBC
長谷川穂積(真正=2010年11月26日) WBC
※リナレスは獲得時暫定、初防衛戦を待たずに正規王者昇格

 伝統の階級、フェザー級で初めて日本人選手が世界王者に挑戦したのは1960年8月、後楽園球場で王者デビー・ムーア(米)に挑んだ高山一夫だ。高山はムーアに2度挑んだものの及ばず、続く関光徳も64年から4度挑んだものの及ばなかった。

 初のフェザー級王者は68年9月、ロサンゼルスでラウル・ロハス(米)からWBA王座を獲得した西城正三だ。日本人初の海外王座奪取を成功させた“シンデレラボーイ”西城は5度の防衛に成功。70年12月には柴田国明がメキシコの“赤い鷹”ビセンテ・サルディバルをアウェーで下して殊勲の王座奪取を成し遂げた(2度防衛)。

 この間、ファイティング原田が69、70年にフェザー級王者ジョニー・ファメションに挑戦して惜敗。オーストラリアで行われた第1戦は原田が3度のダウンを奪いながら不可解な判定負けとなり、“幻の3階級制覇”として後世に語り継がれている。

 柴田が王座から陥落した72年5月以降、日本勢はフェザー級王座から遠ざかった。この間、スパイダー根本、ロイヤル小林、フリッパー上原、浅川誠二、松本好二、平仲信敏がそれぞれ2度挑戦するも実らず、日本人選手はフェザー級世界戦19連敗を喫する(海外を拠点にしていたルイシト小泉=アベは日本勢から外した)。

阿部麗也

 久しぶりの王者誕生は2006年、越本隆志が池仁珍を下してWBC王座を獲得、柴田の陥落から34年がたっていた。その後は07年のホルヘ・リナレス、09年の粟生隆寛、10年の長谷川穂積(2階級制覇)と続いた。

 長谷川が11年4月の初防衛戦で王座陥落して以降、日本勢は再びフェザー級王座から遠ざかる。19年5月、久保隼が中国でWBA王者シュ・ツァンに挑戦したのが今のところ最後の挑戦となっている。

 阿部がニューヨークで勝利すれば13年ぶりの日本人フェザー級世界王者の誕生となる。往年の西城、柴田に続く海外世界王座奪取にも期待が集まる。

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