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世界へ飛び出すのは!? S・バンタム級調査国内編 ビート2月号より

2024年1月17日 21時03分

 井上尚弥が名実ともにトップに君臨するスーパーバンタム級(122ポンド=55.34キロ以下)。このカテゴリーに属するボクサーは世界中で1246人(ボックスレク調べ)という。ここで、国内外の同級ランカーをチェックしてみる。続いて国内編。《文:本間暁/ボクシング・ビート2月号より》

下町㊨-石井の日本タイトルマッチから

 井上尚弥(大橋)があっという間に4団体王座すべてを席巻したのは大方の予想通り。各団体の世界ランカーを見てみると、昨年11月末にOPBF王座を返上した“後輩”武居由樹(大橋/27歳/8勝8KO)がWBC9位、IBF10位と最上位。武居は周知の通り、バンタム級に下げ、2024年内の世界挑戦を目指している。

 その武居が返上した王座の決定戦(2月22日・後楽園ホール)に出場するのは5位の中川麦茶(一力/35歳/28勝18KO9敗3分/日本3位)と8位の中嶋一輝(大橋/30歳/14勝12KO2敗1分/日本14位)だ。

 19年の日本王座挑戦以来、2度目のタイトルアタックとなる中川は、独特の空間支配力で評価を上げていたものの、8月に亀田京之介(ハラダ)と引き分けて、ややミソをつけた。若い亀田の揺さぶりに、感情を完ぺきにコントロールできなくなった点は“唯一の”欠点かもしれない。TJ・ドヘニー(アイルランド/豪)にストップされて、WBOアジアパシフィック王座を失った強打者・中嶋は、いかにそこを突くか。いずれにしても、王座にたどり着いたほうが世界ランク入りも見えてくる。両者の資質が対照的なだけに、いっそう注目のカードである。

 プロわずか5戦ながら、WBA12位にランクされている村田昴(帝拳/27歳/5勝5KO)は、昨年12月に22年10月以来の国内戦を行う予定だったが、試合2週間前に左示指基節骨裂離骨折が発表されてキャンセルした。

 プロデビュー戦(ワシル・ロマチェンコ=ウクライナ=対中谷正義=帝拳→引退=の前座)をはじめ、米リングに上がること3度。大舞台の雰囲気を味わいながら、高度な駆け引きを披露している大器だけに、ここは慎重に対処してほしいもの。

 元WBC暫定王者でWBO13位の亀田和毅(TMK/32歳/40勝22KO4敗)もご承知の通り、フェザー級での3階級制覇を目指している。

 IBF8位、WBC15位にランクされている日本王者・下町俊貴(グリーンツダ/27歳/17勝11KO1敗3分)は石井渡士也(REBOOT.IBA/22歳/6勝4KO1敗2分/日本2位)と「国内年間最高試合候補」に挙げられる大熱戦を分のいい引き分けで終えて、初防衛に成功した。鋭い踏み込みから強打で迫る石井を、巧みな技術と接近戦での強さも発揮して跳ね返し、アゴを骨折させるなど強烈なダメージを与えた。石井の煽りを受けて心を乱されてもおかしくないところで踏みとどまる意思操縦が特に目を惹いた。179cmの長身に加え、痩身に見えて体幹の強さからもわかる芯の太さゆえ、毎度厳しい減量をクリアしてきた。WBOではフェザー級13位に入っており、この階級にいつまで留まるのかは、日本ランカーたちも注視するところだろう。..

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