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坂晃典が東洋太平洋S・フェザー級王者に 鯉渕健との流血戦に負傷TKO勝ち

2024年2月16日 20時20分

 東洋太平洋S・フェザー級王座決定戦が16日、後楽園ホールで行われ、同級5位の坂晃典(仲里)が同6位の鯉渕健(横浜光)に5回44秒TKO勝ち。坂は日本フェザー級、日本S・フェザー級に続いてベルトを獲得した。

坂(右)は被弾も多かったが打ち勝った

 坂は昨年大みそかに木村吉光(志成)と同王座を争う予定だったが、木村の棄権により試合はキャンセル。対戦相手が鯉渕に代わり、仕切り直しのタイトルマッチとなった。

 強打者対決はジャブの差し合いからスタート。ジャブでは坂が上回るが、鯉渕は右フック、アッパーをねじ込み、初回からスリリングな攻防が繰り広げられた。2回はいきなり接近戦で打ち合いとなり、鯉渕が左側頭部から、坂が左目の上から出血。坂はボクシングをしようとするが、鯉渕のボディ打ちで苦しそうな表情を見せた。

 キャリアで上回る坂は3回、右アッパーを多用して鯉渕を追い込んでいく。鯉渕は坂のパンチで左目の上をカットした。鯉渕は血みどろ。坂に余裕が生まれたように見えたが、鯉渕の右が決まり、坂がグラついた。

 4回は坂がボクシングをしてコツコツと上下にパンチを当てていった。鯉渕の出血がひどいが、うなり声を上げて坂に向かっていく。4回終了時の採点は、38-38×2、39-37で鯉渕がわずかにリードした。

 5回早々にドクターチェックが入り、鯉渕の出血がひどく、TKOが先刻された。坂は23勝20KO7敗。健闘した鯉渕は10勝9KO7敗1分。

坂の話「期待していただいていた方には期待通りの試合ができたと思いますけど、今後のことも考えなくてはいけない試合内容だった。東洋のベルトは大好きな仲村正男先輩が巻いていたベルトなので、そこは素直にうれしい」

◇S・フェザー級8回戦
鈴木稔弘(志成)[KO1回2分52秒]ジョン・ローレンス・オルドニオ(フィリピン)

 先に仕掛けたのはオルドニオ。日本S・フェザー級15位の無敗ホープ鈴木をロープに押し込んでボディの連打、左フックで襲い掛かった。一瞬、受けに回った鈴木だが、ここを抜け出して左ボディを打ち込むと、オルドニオがバランスを崩してしりもち、ダウンとなった。鈴木はオルドニオのアタックをしのぎながら圧力をかけ、ラウンド終盤に左ボディ打ちでオルドニオを悶絶させ、10カウントを奪った。

鈴木のボディ打ちでオルドニオは沈んだ

 デビューからの連勝を5(4KO)に伸ばした鈴木は「チャンスがくればいつでもいけるように準備したい。自分のボクシングを確立していきたい」とタイトル挑戦を見据えた。オルドニオは昨年8月、今永虎雅(大橋)に4回KO負けに続いて日本で連敗。9勝5KO6敗1分。

◇S・フェザー級8回戦
石田凌太(角海老宝石)[TKO3回1分14秒] 谷口彪賀(協栄)

 元日本ユースS・フェザー級王者の谷口は22年7月以来、ジムを移籍して1年7か月ぶりの試合。石田は22年9月、現日本フェザー級王者の松本圭佑(大橋)に敗れて以来、1年5か月ぶりのリングとなった。

初回のダウンシーン

 初回、サウスポーの谷口が先手を取ってパンチを散らしていくが、石田が左フックで谷口をキャンバスに突き落とす。谷口は冷静に立て直そうとしたが、体格とパワーで上回る石田は3回、ボディ攻めから右を効かせて谷口を棒立ちにさせると、最後は強烈な右で谷口をキャンバスへ。主審がカウント途中でストップした。

 ブランクを乗り越え、連敗を脱出した石田は「4年ぶりに復帰して2連敗して石田はダメだと思った人もいると思うけど、コツコツやってしっかり勝っていきたい」と復活をアピールした。12勝7KO4敗。谷口は6勝1KO4敗2分。

◇S・ライト級8回戦
高橋拓磨(志成)[TKO1回1分58秒]アピシット・ケーンロート(タイ)

 ひと回り大きい高橋が開始20秒、右を打ち下ろして最初のダウンを奪う。さらに下がるアピシットを追いかけ、右ボディストレートを効かせて顔面への右で2つ目を奪うと、最後はコーナーに追い込み、連打を見舞ったところでストップとなった。

再起戦に勝利した高橋

 昨年3月、兒玉麗児(三迫)にプロ初黒星を喫して以来の試合だった高橋は「負けと向き合って1年間やってきた。目の前の試合を一つひとつクリアしていって、その先に見えるものがあると思う」と語った。8勝8KO1敗。アピシットは5勝2KO5敗。

◇ミニマム級6回戦
渡邉恵(TEAM10COUNT)[引き分け(58-56、57-57、56-58)]漣バル(ワールドスポーツ)

◇56.0キロ4回戦
難波正樹(山龍)[2-0(38-36×2、37-37)]菊地隼斗(ワタナベ)
観衆=822人

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