松本圭佑が日本フェザー級王座“ヒヤリ”V2 前田稔輝は最終回ダウン奪うも大逆転ならず
2024年2月22日 21時23分
2024年2月22日 20時24分
東洋太平洋S・バンタム級王座決定12回戦が22日、後楽園ホールで行われ、同級8位の中嶋一輝(一力)が同級6位の中川麦茶(一力)に大差判定勝ち。新王者に輝いた。決定戦は前王者、武居由樹(大橋)のタイトル返上によるもの。スコアは119-109、120-108×2。
元東洋太平洋バンタム級、WBO-AP・S・バンタム級王者の中嶋は強打のサウスポーで、昨年6月に元世界王者TJ・ドヘニー(豪)に王座を奪われて以来のリング。長身をいかしたスタイリッシュなボクシングが武器の中川は35歳にして初のタイトルマッチを迎えた。
互いになかなか手の出ない立ち上がりから、中嶋は2回、ジャブでペースをつかんでいこうとした。3回には左ストレートをヒット。4回は左をボディに集めた。中川は圧力をかけてもなかなかパンチが出せず、攻撃のリズムがつかめない。4回を終えて中嶋が39-37、40-36×2でリードした。
中嶋は5回以降、左ストレートを断続的に決めて優勢。中川はジャブ、ストレートが打てずにエンジンはかからないまま。中嶋は一発をもらわないようにポジションを変え、リスクを徹底して避けながら試合を進めた。8回終了時の採点は、79-73、80-72×2で中嶋がリードを広げた。
10回、中嶋が中川を追い込み、コーナーで連打を浴びせる。ようやく中川も打ち返して試合はようやくヒートアップした。11回、中嶋が中川をストップ寸前に追い込むが、中川も踏ん張って中嶋が左目下をカット。最終回、中川は前に出たものの中嶋が優勢だった。
中嶋は15勝12KO2敗1分。「いつも初防衛戦で負けるので、次はしっかり初防衛したい。負けたら終わりと想っていたけど、次があるので世界に向けてがんばりたい」と話した。中川は28勝18KO10敗3分。
◇51.5キロ8回戦
デーブ・アポリナリオ(フィリピン)[KO4回1分44秒]タネス・オンジュンタ(タイ)
大橋ジムと契約するWBAフライ級1位アポリナリオが日本2戦目。サウスポーのアポリナリオが鋭い左を狙い、タネスが体を振りながら右を狙った。アポリナリオのスピードが目を引くが、一発狙いで攻撃が単調。序盤はバランスのいいタネスの戦いぶりが目を引いた。
3回、アポリナリオは前に出てタネスにロープを背負わせると、大ぶりの右フックで襲いかかる。ここでタネスの右フックがカウンターとなって炸裂、アポリナリオがダウンした。ラウンド終盤、タネスが右側頭部を偶然のバッティングでカットした。
4回、出血がひどくなったタネスが前に出たところにアポリナリオが左を合わせてタネスをキャンバスに突き落とす。畳みかけるアポリナリオがタネスの首がねじ切れんばかりの右アッパーで再びダウンを奪う。タネスは立ち上がったが、10カウントとなった。アポリナリオは20勝14KO。タネスは12勝6KO2敗。
◇S・バンタム級6回戦
阿部愛斗(角海老宝石)[引き分け1-0(58-56、57-57×2)]星野凌(JB SPORTS)
◇56.2キロ6回戦
植松卓美(駿河男児)[3-0(59-55、60-54×2)]時弘将志(とよはし)
観衆=1432人
2024年12月1日 8時54分
2024年11月30日 10時55分
2024年11月30日 1時17分
2024年11月29日 20時42分
2024年11月29日 9時21分
2024年11月29日 8時29分