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ヘビー級戦線白熱 ジョシュア再浮上でフューリー戦の機運高まる まずは5月の4団体統一戦注目

2024年3月11日 10時45分

 ヘビー級主要キャストの一人、元3団体統一王者のアンソニー・ジョシュア(英)が8日、サウジアラビアで総合格闘技UFCの元王者フランシス・ガヌー(カメルーン)に衝撃の2回KO勝ちを収め、ヘビー級戦線がさらに熱くなっている。英国ヘビー級史上最大のビッグマッチ、WBC王者タイソン・フューリー(英)との対戦が再びクローズアップされている。

フューリー(左)とジョシュア

 ジョシュアがガヌーを一蹴した試合はインパクト抜群だった。プロモーターのエディ・ハーン氏の「ジョシュアこそヘビー級最高の選手」はガヌーがボクシング2戦目と考えれば大げさだとしても、昨年10月、ガヌーがフューリーからダウンを奪い、善戦の末に判定負けした試合の残像もあり、「ジョシュア強し」を印象づけたのは確かだった。

 この試合はフューリーも現地で観戦した。ジョシュアの初回KO勝ちを予想していたというフューリーはライバルのパフォーマンスをたたえた上で、「残念ながら私は5月18日、よりでかいウシクという魚を揚げなければならない。そして10月に再戦だ。その後、ジョシュアがまだ出場可能で、私も出場可能であれば挑戦しよう」とコメントした。

 フューリーは5月18日、サウジアラビアで3団体統一王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)と比類なき王者をかけて4団体統一戦を行う。この試合には再戦条項があり、どちらが勝っても10月に再戦するというのが規定路線だ。

 ジョシュアとフューリーのドリームマッチはここ5年にわたって交渉が続けられ、21年には2試合の対戦に合意したと伝えられた。その後、ジョシュアはウシクに連敗。再起したものの以前と比べて商品価値が色あせた印象は否めなかったが、フューリーに善戦したガヌーを一蹴したことで、再び対戦の機運が高まった。

 両陣営の交渉はこれまで何度も暗礁に乗り上げてきただけにその行方は不透明だが、ビッグマッチ実現に執念を燃やすハーン氏は、英国対決を盛り上げるためにもフューリーがウシクに勝つことを願っている。はたして来年、ジョシュアとフューリーの対戦は実現するのか。まずは5月のサウジアラビアに注目だ。

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