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ユーリ阿久井政悟インタビュー「世界王者の抱負」 ビート4月号より

2024年3月16日 11時15分

 無敗王者アルテム・ダラキアン(ウクライナ)からWBAフライ級王座を奪ったユーリ阿久井政悟(倉敷守安)。のんびりとする暇なく初防衛戦が決定したが、その前にここでは世界チャンピオンとしての初インタビューをお届けする。《ボクシング・ビート4月号より》

 岡山のジムに世界チャンピオンが誕生してひと月あまり。県はじめ倉敷市、玉野市と受賞続きにも「なんか大騒ぎしてますね」と他人事のようなユーリ阿久井である。阿久井らしいといえばその通りかもしれない。今回のインタビューでも「地方の夢や希望を背負って戦ったことはない、そんなもの背負うことができない」と断言した。では地方から世界チャンピオンを目指す上で何が支えになったのかと問うと、「とりあえず倉敷守安ジムかな」と答えた。「背負ったものは、僕にとって身近な世界ですよ」――。

 街で声をかけられたり、宅配業者に「こないだはおめでとうございます」と言われたり、そこかしこで“世界王者の威力”を感じることはあっても、阿久井自身は変わらないようだ。もっとも、何事でも先鞭をつけるのは大変なことである。「いい影響になって、地方でもチャンピオンを目指す人が増えればボクシングの活性化にもなるでしょうしね」と阿久井は自覚している。

 すでに5月6日の初防衛戦は明らかにされている。試合モードに突入する前に、チャンピオン獲得戦を中心に話を聞く。

――判定を待つ間、勝利は確信していましたか?
阿久井 分からなかったですね、どちらに出るのか。中盤から後半にかけては追いつめていたかなと思うけど、中盤までは分からない。でも、試合後リング中央に呼ばれる時にレフェリーが「チャンピオン、チャンピオン」と言いながら手招きしたんです。ん? と思いました。あとで違ってガッカリすると嫌なので、深く考えないでおきましたけど。

――リングアナの「ニュー!」を聞いた瞬間は?
阿久井 一瞬あっと思って、よっしゃーと。でも、叫びましたけどね、すぐに冷静になりました。ま、こんな感じですけど、うれしいですよ。

――これまで味わったことのない感覚?
阿久井 自分が本当に世界チャンピオンになるなんて、ボクシングを始めた頃や高校生の時は思いもしなかったし、優勝と縁がなかったですから。意外といえば意外ですね。

――世界タイトル獲得戦を振り返ることはしますか。
阿久井 準備の段階、スパーから振り返ったりしますね。スパーリングで(寺地)拳四朗さんにボコボコにされたけど(本番では)大丈夫だったな、とか。あの時の拳四朗さんはめちゃくちゃ強かったな。これまでで一番やられました。

――試合の内容については?
阿久井 相手は割と想定内の動きではありました。アッパーは狙ってくるなと思っていましたし、こちらもボディージャブを打って頭が下がりますからね。あれに合わせられたら面倒くさいなと思っていたところ実際に合わせてきた。だからちょっと工夫して戦いました。..
 
インタビュー記事全文は発売中のボクシング・ビート4月号に掲載しています。
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