ネリ撃破の井上尚弥「重圧あったかもしれない」 次戦は9月サム・グッドマンと
2024年5月6日 22時57分
2024年5月6日 21時58分
S・バンタム級4団体統一戦が6日、東京ドーム「Prime Video Presents Live Boxing 8」のメインイベントで行われ、統一王者の井上尚弥(大橋)が元2階級制覇王者の挑戦者、WBC1位ルイス・ネリ(メキシコ)とのダウン応酬を6回1分22秒TKOで制した。井上はWBCとWBOは2度目、WBAとIBFは初防衛に成功。 観衆=4万3000人
パウンド・フォー・パウンド・ランキング1位、2階級での4階級制覇と偉業を達成し続ける井上が、マイク・タイソン×ジェームス・ダグラス以来、34年ぶりに東京ドーム興行のメインを張った。挑戦者のネリは18年3月、山中慎介とのリマッチで計量失格、日本ファンから憎悪されており、申し分のないヒール役としてリングに上がった。
試合は初回から大波乱。先に倒れたのが誰あろう、井上だったからだ。距離が縮まった際に左アッパーを差し込んだ直後、ネリの左オーバーハンドを浴びて井上がダウン。モンスターのプロキャリア初のダウンにドームが騒然とした。
キャンバスの井上に動揺は伺えなかった。クリンチでネリの追撃をしのぐと、右アッパーなどで反撃。ダメージを回復させ、ラウンド終盤には笑顔を見せていた。
まさかのスタートとなった試合だが、2回、今度はネリが倒れる。ネリの左フックをしっかりスウェーで外し始めた井上は、左フックを外しざまに左フックを合わせ、ネリをダウン。場内が一気に沸き返った。
その後井上は脚やスウェーバックでネリの攻撃を外しつつ、鋭い左ジャブ、右ストレートをヒットしていく。鼻っ柱を赤くしたネリも左フックから狙っていくが、5回、井上はロープを背負いつつ左のショートフックを打ち返し、再びネリをキャンバスに送った。
KO負けのピンチに立たされたネリは、腰砕けになりながらも強打を振って頑張る。しかし続く6回、井上のスピードに付いていけないネリは被弾でグラグラとなり、最後は強烈な右を叩き込まれるとロープを背に3度目のダウン。主審が試合を止めた。
割れんばかりの喚声の中、井上は試合後、リング上で「ドームのメインのプレッシャーはあったが、皆さんの応援がパワーになりました」とファンに感謝を述べた。初回のびっくりシーンについては「1R目のサプライズ、たまにはいかがでしたでしょうか⁉︎」とちゃめっ気をのぞかせた。ダウンによって井上は「ボクサーなのでそういうシーンは燃え上がります。ハイテンションで戦っていた」と振り返った。「普段のイメトレがここで生きた」とも。
そしてリングインタビュー中には、IBF1位のサム・グッドマン(豪州)がリングに上がり、井上「9月ごろ、グッドマン選手と防衛戦ができるように交渉をしていきたいと思います」と”次戦発表”。これに会場が再びどよめいた。
31歳の井上は27勝24KO。29歳のネリは35勝27KO2敗。21年5月、ブランドン・フィゲロア(米)とのS・バンタム級2団体統一戦に敗れて以来の敗北となった。
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