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元アマ名選手の須佐勝明さん大いに語る 6月号ビート「飯田対談」より

2024年5月17日 12時21分

 今年はオリンピック・イヤー。現役時代にロンドン五輪に出場した須佐勝明さんはアマチュアの名選手であったのみならず、現在もアマチュアの要職を務める一方で自らのボクシングジムを運営し、時にプロ選手の特別指導なども行っている。井上尚弥とはアマチュア時代から親交も深い。今回の飯田対談は、アマチュアとプロの両方にとって非常に有益な話がてんこ盛りだ。《ボクシング・ビート6月号より》

飯田 五輪イヤーですし、今回は須佐さんにご登場願いました。さっそくですがパリへのチャンスはあと一度(5月26日~バンコクの最終予選)ですね。
須佐 ええ。ですが次はチャンスが広がると思っています。3月の予選はあと1勝で出場権を手に入れられた選手もいたわけです。最終予選にはすでに出場を決めた海外強豪も出ませんし。

飯田 誰が有力とみていますか。
須佐 坪井(智也)、吉澤(颯希)、西山(潮音)。田口(綾華)に木下(鈴花)も……8人のメンバー全員にチャンスがあると思います。それにしても日本のレベルは昔に比べて上がっていますね。

飯田 なぜこれほど強くなったと思いますか。
須佐 一つはUJ(アンダージュニア)。プロのJCL(ジュニア・チャンピオンズリーグ)もそうですし、基盤がしっかりして参加者もどんどん増えてきたこと。それで各ジムもやり始めたじゃないですか。小学生が中学生、高校生たちと練習できるという点ですね。どんどんと技術が優れ、それを足掛かりに全体のレベルがアップしているのかなと。

飯田 その先頭はやはり井上尚弥の世代ということですよね?
須佐 そうですね、井上尚弥に関してはいまも「UJの最高傑作」と言われています。さらにはその井上を彷彿させるようなすばらしい選手も出てきていると聞きます。

飯田 マジ!? すごいですね。そういうジュニアたちは、まずはオリンピックを目指すのがパターンですかね。
須佐 そうだと思います。それで、五輪に行けた、行けなかったのところでプロに転向する選手、アマチュアを続ける選手に分かれると。アマチュアでは(大学を出ると)自衛隊、あるいはスポンサーを付けてジムで動くという形だと思います。

飯田 自衛隊か、それ以外かという形になってるんですかね。
須佐 いま岡澤セオンが企業から支援いただいていますね。我々が現役だった10年ほど前と比べ、そういう企業が増えているのかなと。

飯田 岡澤セオンのパターンはまた実業団とは違って、プロのようにスポンサーを付けていると聞きました。実業団の社員として給料をもらってじゃない。
――岡澤本人も「アマチュアのプロ」と言っていますからね。プロの日本チャンピオンよりも待遇がいい面があるかもしれません。

飯田 アマチュアのシステムが変わってきたから活動しやすくなっているんでしょうね。
須佐 そうですね。連盟も柔軟性がかなりありますし、スポーツ業界の基準に合わせてきていますね。自分でスポンサーを付けながら、個人で活動できる。企業が道場を作る形はあまりないので、岡澤セオンのケースが今後も増えてくるんじゃないでしょうか。..

 対談全文は発売中のボクシング・ビート6月号に掲載しています。
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