日本王座かくあるべし~第44回カーニバル閉幕を機に改めて思う~ ビート6月号より
2024年5月20日 11時57分
2024年5月20日 9時43分
米カリフォルニア州サンディエゴのペチャンガ・アリーナで18日(日本時間19日)3階級制覇王者エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)を下し、WBOライト級王者に就いたデニス・ベリンチュク(ウクライナ)は同日サウジアラビアでタイソン・フューリー(英)を破りヘビー級4団体統一王者に君臨した同胞オレクサンドル・ウシクに続き、母国ウクライナに世界王座をもたらした。
21年と22年に同アリーナでWBOフェザー級王座の防衛戦を行ったナバレッテには開始ゴングから彼のニックネーム“バケロ”、“メヒコ”の声援が飛んだ。しかしスタンドはブルーとイエローの国旗をかざすウクライナ人サポーターも多く、応援合戦が展開された。スコアカードは115-113、116-112(ベリンチュク)、116-112(ナバレッテ)と割れ、ベリンチュクが2-1判定勝ち。それでももしナバレッテが勝っていれば論議を巻き起こしていただろう。ウクライナ人は明白な勝利を収めたように感じられた。
試合後、勝者は「これはグレートな出来事、マイ・フレンド。グレート・ボクシング、グレート・ファイト。ナバレッテ、ムーチャス・グラシアス」と勝利を喜んだ。1週間前にIBFライト級王者に就いた同胞ワシル・ロマチェンコとの統一戦については「メイビー? シャクール・スティーブンソン? キーション・デービス? メイビー。わからない。人にウソは言いたくない」とけむに巻いた。
一方、2012年のメキシコの新人王戦「シントゥロン・デ・オロ」決勝以来12年ぶりに2度目の黒星を喫したナバレッテは「みんなが指摘するようにテクニックを向上させなければならない。その差は大きくなかったけど、その分野で負けた。それが判明したことが収穫だった」とサバサバした表情でインタビューに答えた。
そして「悲しくはない。これはテストだとわかっていた。私は135ポンド(ライト級)でやれることがわかったから今後につながる。彼のパワーは普通で特別なものではなかった」と敗れれたにもかかわらず、ライト級に手ごたえを感じた様子だ。ただしベルトを保持するS・フェザー級で復帰するオプションもあり、「頭を冷やしてチームとじっくり検討して決めたい」と結論を先に延ばした。(三浦勝夫)
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