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日本王座かくあるべし~第44回カーニバル閉幕を機に改めて思う~ ビート6月号より

2024年5月20日 11時57分

 4日のダブル日本タイトルマッチで今年もチャンピオンカーニバル(実施13階級)が終了した。44回を数える日本ボクシング界の歴史ある行事について、あらためて思うこと――。《文:本間暁/ボクシング・ビート6月号より》

4日の日本ウェルター級戦。挑戦者豊嶋が坂井を下し戴冠

 ミニマム級からミドル級までの13階級で、日本チャンピオンvs.最強挑戦者の図式で毎年頭から開催されていく「チャンピオンカーニバル」。

 44回目を数える今回は、2月13日のスーパーウェルター級戦を皮切りに、5月4日のウェルター級戦をもって順調に幕を閉じた。今号別ページで、その内の7試合をレポートとして伝えているが、短期間にグッと凝縮された様子を味わっていただけるだろう。

 長い時で半年以上もかけて、カーニバル対象試合が“消化”されていったことも近年はあった。開幕カードが真冬に行われ、最終試合がセミの鳴き声が聞こえる頃……では、同じ冠を付した企画とは到底思えない。真剣勝負に臨む選手たちには申し訳ないが、「あれ、これカーニバルだったんだ」などと、すっかりそのことを忘れていた試合もあった。逆に、カーニバル四賞(最優秀、技能、敢闘、殊勲)選手表彰式の際、「ああ、この試合もカーニバルだったんだなぁ」なんて、遠い過去を懐かし気に振り返ることも……。

 その点、2月に2試合、3月2試合、4月はグンと増えて7試合、5月4日のダブル戦で終了となった今年は、記憶も鮮明、いまだ余韻に浸ることのできる好ファイトがいくつもある。スポーツ、とりわけボクシングにおいて、この“余韻”こそ大切だと常々考えている身としては、こんなにありがたいことはない。ちょっぴり遠い存在だったカーニバルが、より身近なものになった感さえする。

 ちなみに、「カーニバル」と略して書いているが、記者やファンによっては「チャンカン」と言う者もある。長くボクシングに携わってきたが、なぜ「カーニバル」が「カン」に変換されてしまうのかいまだ不明だが、完全な余談なので、ここで追究することはやめておく。

 かつては「カーニバル五大タイトルマッチ」(2000年4月2日・両国国技館)が行われたこともあった。さらにカーニバルがスタートした当時まで遡れば、2日間で全階級が開催されたこともあった。..

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