デビューから21連続KO勝利のバージル・オルティスJr（米）が8月10日、米ラスベガスのミケロブ・ウルトラ・アリーナでWBC･S･ウェルター級暫定王者セルヒイ・ボハチュク（ウクライナ）と対戦する。主催のゴールデンボーイプロモーションズが発表している。

　オルティスは当初、8月3日にロサンゼルスで開催されるリヤド・シーズンで世界王座から陥落した豪州のスター、ティム・チューと対戦する予定だった。しかし、チューが王座を失ったセバスチャン・フンドラ（米）戦で負った傷が完治せずに棄権。新たにボハチュクとの対戦が用意された。

　ボハチュク（24勝23KO1敗）は今年3月、ブライアン・メンドサ（米）を下してWBC暫定王座に就いた。この試合をするにあたり、勝者はチューとフンドラの勝者との対戦する流れとなっていたが、WBCから正式な通知は出ていない。フンドラは今秋、元ウェルター級3団体統一王者エロール・スペンスJr（米）と対戦するというニュースが流れている。

　S･ウェルター級は4団体統一をはたしたジャーメル・チャーロ（米）が昨年9月のカネロ戦以降、リングから遠ざかり、王者が乱立して混とんとしている。オルティスにとっても、ボハチュクにとってもこの状況から抜け出すために負けられない戦となる。

■S･ウェルター級世界王者
WBA　イスライル・マドリモフ（ウズベキスタン）
WBA休養　ジャーメル・チャーロ（米）
WBC　セバスチャン・フンドラ（米）
WBC暫定　セルヒイ・ボハチュク（ウクライナ）
WBC休養　ジャーメル・チャーロ（米）
IBF　バカラン・ムルタザリエフ（ロシア）　
WBO　セバスチャン・フンドラ（米）