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八重樫東「山あり谷あり想定内」 5.21暫定王者退治

2017年5月4日 21時21分

 21日の有明コロシアムでIBF世界L・フライ級王座統一戦に臨むチャンピオン八重樫東(大橋)は、マイペース調整で暫定王者ミラン・メリンド(比)との対決に備えている。本番まで残り2週間少しとなり、祝日でジムが休みの4日も、変わらずジムワーク。

黙々と調整する八重樫は「厳しい試合になる」

 今回は約5ヵ月ぶりの試合。左肩負傷で戦線離脱していた間に誕生した暫定王者退治が八重樫の使命である。相手の映像は最初にざっと見た程度ながら「厳しい試合になるでしょう」と、発表会見と同じことを語ったチャンピオン。キャリアを積み重ね、うまさのあるメリンドに対し「展開をうまくつくれるか、最初はうまくつくれても(リズムが)崩れた時にすぐに巻き返せるか」と、一筋縄ではいかない試合だと認識しているのだ。

「やることをやって、天命を待つ」

 もっとも、キャリアからくる強みは八重樫とて負けてはいない。前回サマートレック戦ではフィニッシュに出るのが遅くはなったが、それもリング上で八重樫自身がつかんだ感覚に従ってのこと。松本好二トレーナーもベテランを信頼している。「いい練習はできています。できるだけベストで当日リングに立てるよう、我々は持っていくだけです」(松本トレーナー)

 ケガも多い八重樫のこと、試合に向けた練習でトラブルが起こらないとも限らない。しかし「毎回山あり谷ありですが、それも含めて想定内です」と語る。どこか達観の境地すら思わせるようになってきたベテランは「やることをしっかりやって、天命を待ちます」と言っていた。

 なお当日はチャンピオン井上尚弥(大橋)vsリカルド・ロドリゲス(米)のWBO世界S・フライ級戦とのダブル世界タイトルマッチとして行われる。

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