S・ミドル級の旋風エンビリがデレフヤンチェンコと世界前哨戦 あすケベックシティで
2024年8月17日 10時11分
2024年8月16日 22時44分
16日、後楽園ホールで行われた日本ライト級タイトルマッチ10回戦は、王者・三代大訓(みしろ・ひろのり=横浜光)が挑戦者11位・宮本知彰(みやもと・かずあき=一力)に6回31秒TKO勝ち。初防衛に成功するとともに、OPBF王者・宇津木秀(うつき・しゅう=ワタナベ)、WBOアジア・パシフィック王者の保田克也(大橋)ら対抗王者との統一戦を熱望した。
左ブローに威力を秘めるサウスポーの宮本に対し、三代はやはり得意の左ジャブを有効に使った。左につなげるために小刻みに出す宮本の右リズムジャブを逆手に取り、そのインサイドに突き通していくジャブだ。宮本はリズムジャブから三代の左をはたき落とそうとするパリングへ意識を持っていかれる。左一撃を決める意図はありありだったが、右を使えてこその左。だが、三代の左ブローによって、右による“伏線作り”が無効化されてしまった。
三代は宮本の意識をジャブに吸い寄せれば、今度は右リードを顔面、ボディーへと伸ばしていく。それを意識させれば、次はさらに左ジャブを深く差し込んでいく。左を決めたい宮本は、三代の右へのリターンや相打ち狙いと、攻め手を狭められてしまった。
宮本のその意図をキャッチした三代は、誘いの右を打って宮本に左を出させてそれをかわし、左右をさらにリターンする。3回に、それまで隠していた右アッパーを出したのも、宮本を混乱させたはずだ。
4回、三代が攻撃を強めると、宮本は待ってましたとばかりに右フック、左ストレートを強引に放つ。だが、いつも以上にていねいに戦おうとしていた宮本に強く攻めさせる。これはおそらく三代の術中だった。5回、グッと攻め入る姿勢を見せた三代に、宮本は右から左をつなごうとした。だが、その隙間に三代は右ストレートを射抜く。たまらず尻もちをついた宮本がここは立ち上がったものの、三代は分厚い攻撃を仕掛けた。深く強い左ジャブを連発して宮本の右目を腫れさせ、鼻血も流させた。ドクターチェックを受けた宮本に、狙いすました右を立て続けにヒット。6回、腰砕けになった宮本をレフェリーが救い、試合が終わった。
2021年12月以来のKO勝利を飾った三代は16勝5KO1敗1分に。王座初挑戦に失敗した宮本は10勝8KO9敗となった。
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