井上尚弥防衛戦迫る 記者会見&前日計量をLeminoが無料生配信
2024年8月28日 18時10分
2024年8月28日 2時10分
豊嶋亮太(帝拳)が返上した日本ウェルター級王座の決定戦は27日後楽園ホールで行われ、4位のセムジュ・デビッド(中日)が1位の石脇麻生(石田)を7回1分55秒で下し、新チャンピオンとなった。
2020東京五輪のウガンダ代表(ミドル級)でベスト8となったセムジュは、左腕を下げた状態からゆらりゆらりと上体を柔らかく動かして、石脇のサイドを常に取る。石脇はハイガードに構えつつ、序盤は上体をリズミカルに動かして距離を詰めるメキシカンファイタースタイルで迫ったが、力感なく流れるように連打するセムジュの攻撃に遭ってペースを乱した。ヒザを使いながらリズムを取って上体を動かす動作を失ったのは、セムジュの的確なパンチをコツコツと打たれ続け、冷静さを失ったからだ。3回からは強いパンチを当ててセムジュの動きを止めたい一心で、それがなおさらデビッドの術中にハマることへとつながった。
セムジュは、右フックを石脇の左腕に叩きつけてバランスを崩させ、石脇の左サイドに回り込む。石脇は攻撃につなぐ間を削られて、ワンテンポ必ず遅れてしまう。と、セムジュは左右アッパーを的確に差し込みクリーンヒットを奪い続けた。ガード上を叩くセムジュの右フックは、石脇の強い左フックを打たせないという大きな意味合いもあった。ひとつの動作、所作でいくつもの効果を生む。セムジュの経験のなせる技だった。
石脇のダメージ具合を計るかのように、セムジュは精度の高いパンチの強度まで、回を追うごとに上げていく。5回に石脇の左目上をカットさせたセムジュは、6回に入ると完全に一方的な展開を築く。そして7回、石脇の目の上の傷を診るドクターチェック後に、セムジュが流麗で強い連打を浴びせると、レフェリーが石脇を救った。
1990年に日本ライト級王座を獲得したドニー溝口(メキシコ、本名:ドナシアノ・エスカミージャ)以来、中日ジムに34年ぶりの王座をもたらしたセムジュは6勝4KO1敗。敗れた石脇は13勝9KO8敗1分。
◆S・ウェルター級8回戦
安達陸虎(大橋)[TKO7回1分57秒]小林柾貴(角海老宝石)
日本10位の安達が同4位の小林とのランカー対決を制した。距離を測る。相手を止める。隙を埋める。そしてダメージを与える。安達が放つ左ジャブの多彩さが勝敗を分けた。ジャブでコントロールすれば、強い左フックや右ストレートも決まり、バリエーションが広がる。小林はそのジャブを打たせまいと、右スイングから距離を詰めて左右ボディーブローで打開を図る。が、安達はショートのジャブや右アッパーも落ち着いて決めていった。
ダメージが蓄積する小林に7回、安達はワンツーの右をヒットしてダウンを奪うと、気力を振り絞り逆転を狙う小林に左フックをクリーンヒット。レフェリーがここで試合を止めた。打たれても冷静さを失わない姿に進化を見せた安達は19勝14KO4敗。2月の王者・出田裕一(三迫)挑戦(7回負傷判定)に続き連敗となった小林は9勝4KO4敗。
◆S・バンタム級8回戦
田村亮一(JBS)[判定3-0(77—74、78—73、78—73)]杉本太一(勝輝)
元日本S・バンタム級チャンピオンで、現11位の田村が、日本バンタム級4位の杉本を6回に左ボディーフックでダウンを奪うなどして攻め続け、3—0判定勝利を収めた。
トリッキーな動きと被弾お構いなしのいつものスタイルで杉本にプレスをかけ続けた田村。杉本はステップと左ジャブ、右カウンターで対抗したが、田村の放り投げるような左右と止まらぬ前進に巻き込まれた。田村は16勝7KO8敗2分。杉本は10勝1KO3敗3分。
◆60.0kg契約6回戦
宮本陽樹(パンチアウト)[TKO4回1分54秒]シッテティチャイ・ブアサ(タイ)
2025年1月12日 21時18分
2025年1月12日 20時00分
2025年1月12日 19時44分
2025年1月11日 21時28分
2025年1月9日 18時40分
2025年1月8日 23時43分