比嘉大吾「やりきった」現役引退を示唆
2024年9月4日 1時39分
2024年9月4日 1時32分
世界4団体S・バンタム級チャンピオン井上尚弥(大橋)のタイトルマッチ12回戦が3日、東京・有明アリーナで行われ、元IBF王者でWBO2位、WBA6位、WBC7位のTJ・ドヘニー(アイルランド)を7回16秒TKOで破り、WBOとWBCは3度目、WBAとIBFは2度目の防衛に成功した。
飛び込む距離とタイミングを与えてしまうと、とんでもない威力を発揮するドヘニーの左。井上は、その間合いとリズムを徹底的に破壊しにかかった。まずは自身が「打つぞ」という雰囲気を常に出して、ドヘニーを自然と下がらせる。左ジャブを内と外に突き込んでいく。右ストレートを上下に打ち込んで戸惑わせ、タイミングと強度をそのつど変化させていく。右はストレート軌道からフック軌道へと変える打ち方も加える。ドヘニーは、気がつけばロープを背にする場所に下がらされ、心地よいタイミングで左強打を打つことがどうしてもできなかった。井上の強力なパンチの威力は早々から感じ取っていたことだろう。
しかし、上体を動かし、頭の位置も変えていくドヘニーの上手さもあった。角度や位置、打つタイミングや強度を変化させる井上。手を変え品を変えの攻撃を受けても、ドヘニーは急所にもらわない。5回には井上が自らロープを背負って誘いをかけるものの、ドヘニーは決して警戒心を解かなかった。
ならばと攻めの強度を上げた井上に、ドヘニーも左、右フックを合わせにかかる。が、井上の左ボディーブローが右サイドを捉えていくと、ドヘニーの動きがバタバタと慌ただしくなる。
6回、井上の左ボディーブローを骨盤にもらってドヘニーはこれを痛がるしぐさ。続く7回、開始から井上の右ストレート連打で追い込まれたドヘニーは追撃を受けると、右足を引きずりながら背を向けた。レフェリーはこの意思表示と負傷を確認し、TKOを宣告した。
俊敏なステップでもドヘニーにプレッシャーを与えた井上は、ドヘニーの得意な距離から若干近いポジションを選択した。近い距離では強固なガード力でドヘニーの連打も遮断。右ショートをリードブローとした攻撃も光った。
一見すると呆気ない幕切れに思えるが、丁寧に繊細にドヘニーを追い詰めて、その羽をもぎ取ってから大胆に攻めるという堅実さこそが井上の強さでもある。
リングに上がったトップランク・プロモーションのボブ・アラム氏が、「年内に東京で1試合、来年はラスベガスで大きなイベントに出場」と明言すると、これを受けた井上は「12月にまた会いましょう」と観衆に宣言し喝采を浴びた。井上は28勝25KO無敗。両肩を抱えられ、足を引きずりながら退場したドヘニーは26勝20KO5敗。
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