WBC・S・フライ級王者ジェシー“バム”ロドリゲス（米）の次戦が同級暫定王者ペドロ・ゲバラ（メキシコ）を相手に行われることになった。マウリシオ・スライマンWBC会長が17日、メキシコのメディアとの懇談会「マルテス・デ・カフェ」の席で明かし、ザ・リングのホームページなども伝えた。

　ロドリゲスには、2度目のS・フライ級王座に就いた試合で7回ＫＯ勝ちしたフアン・フランシスコ・エストラーダ（メキシコ）とのダイレクトリマッチがオプションにあった。しかし“ガジョ”エストラーダがバンタム級へ舵を切る計画を固めたため、暫定王座に就いたゲバラとの防衛戦を選択した。11月9日フィラデルフィアでIBFウェルター級王者ジャロン・エニス（米）の試合（相手未定）がメインのイベントにて開催されるもようだ。

　元WBC・L・フライ級王者のゲバラは14年、日本で八重樫東を下して王座に就き2度防衛後、15年11月、木村悠に敗れて無冠になった。昨年、元王者カルロス・クアドラス（メキシコ）とWBC・S・フライ級暫定王座を争い判定負け。しかし今年5月、クアドラスが負傷により返上した王座をアンドリュー・マロニー（豪州）と争い、ベルトを獲得した。

　すでにメキシコシティ郊外で調整を開始しているゲバラは懇談会に出席。パウンド・フォー・パウンドでもリスト入りする強敵バムに対し「ミスを犯したら代償は大きい。これから2ヵ月弱、全力で取り組む」と気を引き締めている。