10月5日後楽園ホールで開催される「WHO’s NEXT DYNAMIC GLOVE ON U-NEXT Vol. 24」でWBOアジアパシフィックS・バンタム級王座決定戦に出場する村田昴（帝拳）が順調に仕上げている。同級1位の村田は当日、メインで同級2位の山崎海斗（六島）と空位のタイトルを争う。

　19日は日本S・バンタム級1位の石井渡士也（RE:BOOT）と4ラウンドのスパーリング。石井とは以前から手合わせしているが、今回の試合に向けては「もう6回ぐらいお願いしています」という。踏み込みが鋭く巧みな石井とのやり取りは見ごたえ十分。サウスポースタンスで攻撃偏重とならないよう心がけていたと村田は言う。最終ラウンドは近い距離で激しく打ち合ったが、これはこれでハイレベルな攻防だった。

　7戦全KO勝ちの村田に対し、今度の相手の山崎も9戦全勝5KOと無敗対決だが「しっかり差を示したい」と語る。「向こうのほうがプロの経験がありますが、自分もアマチュアを長くやって、アメリカでの試合も経験していますので」（村田）。本番まであと2週間ほど、重圧を過度に感じているようには見えない。プロで初のタイトルマッチであるのと同時にプロで初めてとなる日本人対決にやる気がみなぎっている。

　当日はセミで元IBF世界S・フェザー級王者の尾川堅一（帝拳）が比国ランカーのアラン・アルベルカと8回戦。浦川大将（帝拳）－村上雄大（角海老宝石）の日本ライト級挑戦者決定8回戦、また赤井英五郎（帝拳）－ジャン・ウェンハオ（中）の6回戦などが行われる。これらの試合はU-NEXTで配信される。