“フアンマ”Jrがトップランクと契約しプロ転向
2024年9月26日 9時28分
2024年9月26日 1時31分
25日後楽園ホールのミニマム級イベントで行われたもう一つのタイトルマッチ、日本ユース・ミニマム級戦は、挑戦者の北野武郎(大橋)が、チャンピオンで日本8位の宮澤蓮斗(松田)に76—76、77—75、77—75の2—0判定で勝利し、初のベルトを巻いた。
サウスポーの北野が左ストレート。オーソドックスの宮澤が右ストレートを狙い合う。宮澤は野性的に素早いイン&アウト、北野は懐の深さと軸をしっかりと据えたフォームから。ともにとびきりの速さで目まぐるしく攻防を繰り広げ、ハイレベルな展開を最初から最後までやり通した。
上体を左右上下に小刻みに動かし続ける宮澤。ハイガード対応の北野。ともになかなかクリーンヒットを与えなかったが、ステップをまじえながらの右ジャブでリズムを取るラウンドを作り、強烈な左ストレートを再終盤に叩きつけた北野がわずかに上回ったとジャッジ二者が評価した形だ。
だが、勢いすさまじくステップインしても決してバランスを乱さず、また、北野の強烈な左をかわして右ボディーアッパーをカウンタ―し続けた宮澤。日頃の鍛錬を思わせる下半身の強靭さといい、センスの高さといい、敗れたとはいえ賞賛に値するパフォーマンスだった。
北野20歳(7勝3KO1分)、宮澤21歳(7勝2KO3敗1分)。さらにレベルアップした両選手の再びの邂逅を期待したくなる好ファイトだった。
日本3位の岡田真虎(おかだ・まさとら、JB SPORTS)と同11位の佐宗緋月(さそう・ひづき、T&T)によるミニマム級8回戦は、力みなく左のフェイントから右ストレートを狙う佐宗に、サウスポーの岡田が2回に左アッパーで佐宗をロープに座らせて(レフェリーはーノーダウン裁定)主導権を握った。
岡田はストレート、アッパー、オーバーハンドと多彩な左をヒットして佐宗に左を意識づけすると、右フックもタイムリーにヒット。佐宗の右のタイミングを完全に把握すると、ゆとりをもって距離をコントロールし、佐宗の攻撃を見切ってみせた。
岡田は再三にわたり、左連打で佐宗を下がらせたものの、ダウンを奪うには至らず。佐宗も最終回に連打から右をヒットして岡田を苦笑いさせたものの、逆転はならなかった。
採点は79—73が二者、80—72と大差の3‐0で岡田の勝利。岡田は9勝3KO5敗1分とし、この日のメインで日本王者となった松本流星(帝拳)への挑戦者となることが濃厚だ。佐宗は13勝4KO9敗2分。
昨年度全日本新人王で日本ミニマム級10位の坂田一颯(さかた・いっさ、S&K)がミニマム級6回戦を行い、鈴木義人(すずき・よしと、角海老宝石)から2度のダウンを奪い、3—0(58—54、59—53、59—53)判定勝利。
サウスポー同士の一戦は、開始から積極果敢に攻めて出た鈴木に対し、坂田が左右アッパーでボディーにカウンターを刺してリード。2回に左の相打ちで、4回に左クロスをテンプルに決めて鈴木を倒し、ポイントをリードした。
大劣勢だった鈴木も力任せの連打を見せて逆転を狙ったが、坂田は鈴木の様子と動きをしっかりと見極める。そうして攻撃の強弱、テンポの上げ下げを披露。前後左右の小さな動きとブロッキングで鈴木の攻撃を寸断し、的確なカウンターを決めて上回った。坂田は3勝1KO1敗1分。鈴木は2敗。
◆ミニマム級4回戦
本田優貴(八王子中屋)[判定3—0(39—37、39—37、39—37)]森川幸輝(角海老宝石)
◆ミニマム級4回戦
関優多(角海老宝石)[判定3—0(39—37、40—36、40—36)]大久保るきあ(八王子中屋)
2024年12月10日 5時25分
2024年12月9日 8時39分
2024年12月9日 1時47分
2024年12月9日 1時33分
2024年12月8日 18時37分
2024年12月8日 17時03分