ビンス・パラスとの清算にかける京口紘人 10.13横浜のTB興行
2024年9月30日 21時13分
2024年9月29日 22時55分
29日昼、福岡県田川郡の福智町金田体育館で行われたボクシング興行「ボクサーズロードVol.2」で、女子2試合を含む全7試合が開催され、ダブルメインのS・ライト級6回戦では、寺田龍覇(白銀)と日高健次(ウエスタン延岡)が対戦。寺田が3-0の判定勝ちをおさめA級昇格を果たした。スコアは58-56、59-55、60-54。また、前WBA・WBO女子世界アトム級統一王者の黒木優子(真正)が、ヴィスター・シリッデット(タイ)との同級8回戦で4回1分38秒TKO勝ちをおさめ、6年10ヵ月ぶりとなる地元・福岡での試合で再起を果たした。《西村華江》
サウスポー寺田は前の手の角度を少しずつ変えながら、内や外にキレのあるジャブを差し込んでいく。距離をコントロールしながら日高の堅いガードを割ってパンチを当て、相手が頭を下げて強引に入ってこようとすれば「対策していた」という左アッパーを放ち、中へ入らせない。攻めあぐねる日高に対し、左ストレート、逆ワンツーから左ボディーアッパーとテンポよく攻め続ける寺田。
しかし4回、「倒したかった」という寺田は、狙い過ぎたためか右ジャブが出なくなってしまい、日高の攻撃を許してしまう。それでも、左アッパーを起点に反撃しペースは渡さない。5回、ワンツーの左ストレートを次々にヒット。ステップで角度を変えたり、ためを作って放ったり、様々な左を打ち込んで決めにかかるも、日高は上体を柔らかく使って芯でもらわず猛攻を凌いでみせた。
最終回、疲労が溜まった寺田は、日高の反撃を受けコーナーに詰められる場面も見せたが、クリーンヒットは許さず逃げ切った。「来年は、後楽園ホールでランカーと戦いたい」と試合後に抱負を述べた寺田は、6勝2KO3分。日高は7勝4KO11敗。
黒木はリングを大きく使いながら多彩な右を次々放ち要所で左ボディーストレートを打ち込んで、のっけから戦いをコントロールしていく。だが、シリッデットは下がりながらも、機を見て右を黒木の顔面にヒットしたり、飛び込んで右フックを放ったりと食らいついていった。
3回、プレスを強めた黒木は序盤に左ボディーを叩いてタイ人の注意を下に向かせると、中盤はワンツーからの左オーバーハンドを次々にヒット。意表を突かれたタイ人は防戦一方に。
続く4回、どっしり構えた黒木が摺り足で右ジャブを放ちながらシリッデットをロープに詰め、的確な左右連打を叩き込むとタイ人がマウスピースを吐き出す。再開後は、すぐさま黒木が左右ボディー連打からコーナーに詰めパンチを集めるとレフェリーが割って入り試合を終わらせた。
「まだいけそうでしょうか? 来年世界王者に返り咲き、また地元へ戻って来ます」とリング上で宣言した黒木は、23勝10KO8敗2分。シリッデットは7勝5KO4敗。
◆フェザー級6回戦
中西寛多郎(黒崎KANAO)[判定3-0(58-56×3)]眞木健多(真正)
初っ端から、互いのパンチが当たる際どい距離での打ち合いとなる。中西は左ボディーブローを軸に左右フックや右ストレートの連打、眞木は右ショートを軸に左ボディーや右アッパーを織り交ぜたコンビネーションと、どちらも引かない我慢比べの様相に。
が5回、中西は脚を使い眞木をおびき寄せ、カウンターの左右フックや左アッパーを要所でヒットし、眞木の空振りを誘った。最終回まで試合はもつれたが、緩急をつけた戦いにシフトした中西が、デビュー戦以来となる地元・福岡での試合に勝利した。
◆S・バンタム級4回戦
横山隼人(白銀)[判定3-0(40-36×2、39-37)]平田隆聖(博多協栄)
◆女子アトム級4回戦
坂井えな(宇部ボクシングスクール)[判定2-0(39-37×2、38-38)]中村吾子(関)
◆54.5kg契約4回戦
花田律生(折尾)[引き分け1-0(40-36、38-38×2)]田平義人(関)
◆L・フライ級4回戦
上村侑瑞樹(白銀)[引き分け1-1(39-37、37-39、38-38)]横山大介(ウエスタン延岡)
観衆=800人
2024年11月2日 17時31分
2024年11月2日 7時38分
2024年11月1日 12時25分
2024年11月1日 6時29分
2024年11月1日 1時48分
2024年10月30日 12時34分