英国のフライ級上位同士、元IBF王者サニー・エドワーズと東京五輪金メダリストからプロ入りしたガラル・ヤファイが現地時間30日、バーミンガムで対戦する。試合は寺地拳四朗（BMB）がチャンピオンに君臨するWBCフライ級の暫定王座決定戦として行われる。29日に実施された計量でエドワーズはフライ級リミットから1ポンド・アンダーの111ポンド（50.35キロ）、ヤファイは111.4ポンド（50.53キロ）をマークし合格した。

　両者はアマチュア時代に対戦歴があり、エドワーズ（21勝4KO1敗）がスプリットデシジョンで勝っている。しかし五輪の切符を手にしたのはヤファイ（8勝6KO無敗）だった。「現実問題として彼が私を倒すチャンスよりも私が彼をノックアウトする可能性のほうが高い。でも小さいグローブでは誰もにノックアウトのチャンスがあるから注意が必要だ」とヤファイ。トリッキーな戦法で戦うエドワーズに対し「プレッシャーかけていく」と語った。

　エドワーズは昨年12月、ジェシー“バム”ロドリゲス（米）との2団体統一戦で9回終了TKO負けで初黒星。6月、ロドリゲス－フアン・フランシスコ・エストラーダの前座で元IBF・L・フライ級王者アドリアン・クリエル（メキシコ）に負傷判定勝ちで復帰した。「私のキャリアのベストファイトは負けた試合だ。なぜならアクション満載の一戦だったから」と今回も打ち合いをいとわないファイトをすると明かした。

　勝者が優先的に寺地に挑戦できるレールが敷かれている。