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41歳高山勝成がIBO王者に 決定戦でルーに大差判定 

2024年12月19日 4時58分

 現地時間18日、比国ジェネラル・サントス・シティのバランガイ・ブラにてIBOミニマム級王座決定戦が行われ、主要4団体で戴冠を果たした元王者の高山勝成(石田/104.25ポンド)がIBO19位のカー・ルー(豪州/102.5ポンド)に12回3-0判定勝利し、新王者となった。スコアは118-110、119-109、120-108の大差。

 試合3日前の15日にフィリピン入りしたルーは身長148cmといわれる小柄な体躯が特徴。一方、昨年9月のJ.バロロ(比)戦以来およそ15ヵ月ぶりのリングとなる高山はゴングと同時に前進し、持ち前のキビキビした動きを見せると手数の差で初回のポイントをあげた。

 2ラウンド、左眉をカットしたルーは3ラウンドに肩越しの右を好打するが、ラウンド終盤には右を返される。今回が初の海外遠征、そして初めてタイ選手以外との対戦となったルーは経験の差が徐々に表れ、ポイントを落とすと手数が減って6ラウンドはボディーを嫌がり体がくの字となる。

 終盤は手数だけでなく有効打数でも高山優勢のラウンドが続いた。高山が小さいパンチをコツコツと当てながらリードを広げるものの、10ラウンドはルーも死力を振り絞り左右フックを軸に前進、高山をロープ際に追い込み逆転を狙う。11ラウンドもルーが右フックを好打するが、高山もコンパクトなパンチを返し、最終回は高山が手数と攻勢でハッキリとポイントを取った。

 オーストラリア1名、フィリピン2名というジャッジ構成のなかユナニマスで戴冠を果たした41歳の高山は35勝12KO9敗1NC、ルーは7勝3KO1敗。新王者は試合後、主催のサンマン・ボクシング傘下のWBC同級王者、メルビン・ジェルサレム(比)から祝福を受けた。

 セミファイナルのバンタム級10回戦はWBAとWBCの元バンタム級暫定王者、レイマート・ガバリョ(フィリピン/119ポンド)がフィリピン・スーパーバンタム級7位のジェームス・パガリン(フィリピン/117ポンド)に3ラウンド2分50秒KO勝ち。

 2ラウンド、左ボディーフックでダウンを奪ったガバリョが、3ラウンド終盤にも左ボディーでダウンを奪うと、パガリンは座り込んだままカウントアウトされた。見事なKOを見せた28歳のガバリョは29勝24KO2敗。健文トーレス(TMK)戦での初回TKO負けから2連勝とし、WBOで11位、IBFでも15位に付けている。敗れた25歳のパガリンは8勝5KO4敗。

 また、10月に京口紘人(ワタナベ)に雪辱を許したビンス・パラス(フィリピン/116ポンド)が復帰戦に臨んだ。アンソニー・ギルブエラ(フィリピン/115ポンド)とのスーパーフライ級8回戦で、パラスが3回終了TKO勝ちを収めた。

 初回、右ストレートを打ち下ろしてダウンを奪ったパラスが、その後も攻勢を掛けると3ラウンド終了後のインターバルでギルブエラがギブアップしたもの。呆気ない幕切れだった。26歳のパラスは22勝16KO3敗1分とし再起に成功。WBOライトフライ級6位、WBC同級14位、IBFではフライ級8位に付けている。元フィリピン・ランカー、29歳のギルブエラは8勝2KO7敗2分。

 スーパーバンタム級10回戦は、フィリピン同級13位のガブリエル・サンティシマ(フィリピン/121ポンド)がポンチャノ・レマンディマン(フィリピン/125ポンド)に5ラウンド1分36秒TKO勝利。サンティシマ兄弟の末っ子、サウスポーのガブエリエルが序盤からボディーを攻め続け、相手の反撃を抑えつつ5ラウンド序盤にダウンを奪うと、立ちあがったものの戦意を見せないレマンディマンにレフェリーはカウントを途中で止めてストップを宣した。20歳のサンティシマは7勝6KO1分、28歳のレマンディマンは11勝5KO9敗1分。

 8月にIBFフライ級王座決定戦に出場し、6回KO負けを喫している元IBOフライ級王者のデイブ・アポリナリオ(フィリピン/114ポンド)も再起戦を行った。ジェニーボーイ・ボカ(フィリピン/115ポンド)とのスーパーフライ級6回戦で、6回判定勝利(60-54が3者)。サウスポーのアポリナリオは終始攻めの姿勢を見せたものの、ややディフェンシブな戦いぶりのボカに有効打を打ち込むことが出来ず、盛り上がりの少ないフルラウンドを無難に終えた。IBF10位、25歳のアポリナリオは21勝14KO1敗、30歳のボカは14勝12KO17敗となった。

 スーパーバンタム級6回戦は、フィリピン同級3位のアレックス・サンティシマJr(122ポンド/フィリピン)がライアン・レイ・ポンティリャス(121ポンド/フィリピン)に3回終了TKO勝ち。24歳のサンティシマ(10勝4KO1敗)は来日経験豊富なWBOオリエンタル・スーパーバンタム級王者、ジェオの弟でもある。敗れた34歳のポンティリャスは23勝12KO28敗3分。

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