41歳高山勝成がIBO王者に 決定戦でルーに大差判定
2024年12月19日 4時58分
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性別適合手術を受け、戸籍を変更して男性になった元WBC女子世界フライ級王者、真道ゴー(37=グリーンツダ)が17日、大阪市のジムで引退を発表した。男子ボクサーのプロテスト受験を目指していた真道は昨年12月10日、JBCの指示で男子選手と3回3ラウンドのバンタム級準公式試合を戦ったが、3回にダウンを喫して3-0の判定負けを喫した。これを受けて、JBCはトランスジェンダー選手の公式戦出場は安全管理の観点から支障があり、プロテストの受験を認めない方針を伝え、真道は熟慮の結果、「引退」を決意した。
性同一性障害に悩んでいた真道は17年に16勝11KO4敗の成績を残して現役引退。タイで性別適合手術を受け、戸籍を男性に変えて結婚。和歌山市で妻と4人の子どもと暮らしている。子どもたちに「お父ちゃんの戦っている姿を見せたい」と20年にジムの本石昌也会長に男性ボクサーとしてリングに復帰したいと直訴。真道は和歌山市からジムに通って練習を続け、公開スパーリングを行うなどプロテスト実現に向けて本石会長と動いてきた。23年12月10日、2勝2敗1分の石橋克之(36=姫路木下)とジムの主催興行のセミの前に準公式試合が組み込まれ、JBCのレフリー、ジャッジがつき、8オンスグローブを使用、3分3ラウンドで戦った。
準公式試合に敗れた真道は年明けに再び男子プロテスト受験の要望書をJBCに提出していたが、JBCはボクシングは障害を伴うことがあり、安全管理の面でトランスジェンダーの選手の参加は慎重に検討せざるを得ないと結論づけ、プロテスト受験は認められなかった。
もう一度準公式試合を行って、プロテスト実施を求めるか、また海外での試合を行うか、真道は悩み抜いたといい、今月初めに出した結論は引退だった。「左肩の腱を痛めており、最高のパフォーマンスができなくなった。妻からも『十分やってきた、かっこいいお父さん。体を大切にしてほしい』と言われました。女性として生まれ、男性の心を持って苦しんだことがあったが、19歳から取り組んだボクシングで自分の道を切り開くことができました。今後はボクシングの経験を地元のこどもたちに伝えていきたい」。真道は和歌山市で株式会社真道を経営。児童発達支援、障がい者の就労継続支援、放課後デイサービスの運営に携わっている。これからも子どもたちが大きな夢を実現できる手助けに全力を注いでいく構えだ。
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